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三途の川のおらんだ書房 迷える亡者と極楽への本棚 (文春文庫 の 23-1)

三途の川のおらんだ書房 迷える亡者と極楽への本棚 (文春文庫 の 23-1)

三途の川のおらんだ書房 迷える亡者と極楽への本棚 (文春文庫 の 23-1)

作家
野村美月
出版社
文藝春秋
発売日
2020-12-08
ISBN
9784167916091
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三途の川のおらんだ書房 迷える亡者と極楽への本棚 (文春文庫 の 23-1) / 感想・レビュー

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シナモン

三途の川のほとり、次の舟が出るまでの時間、持参した六文銭で自由に買い物や食事を楽しむ待合場がある。その中にある「おらんだ書房」。人生最後にして最上の一冊を求めて今日もお客が訪れる〜様々な亡くなり方をしたお客さんが一冊の本で笑顔になる。薦められる本もえっという意外なもの、なるほど~と思える本など楽しめた。死後の世界がこんなだったら素敵だな。。この世とあの世の境界の物語が好きでいろいろ読んだけど、これは面白かった。読後じわっと心温まる一冊でした。

2021/12/15

よっち

人生最後で最上の一冊を選んでくれるという三途の川べりの「おらんだ書房」。生前に大きな未練を残す死者たちが最後の一冊を求めて店を訪れる連作短編集。本が大好きで本で圧死した公務員、先に亡くなった夫が最後に読みたかった本を探す妻、小さな子どもが探していたもの、不倫した夫たちを呪いたい妻、最終回を描かずに亡くなった人気漫画家、つまらない本を所望する高校生など、飄々とした着物姿の店主と彼に振り回されるアルバイトのいばらが、お客さんたちが本を求める真意を読み解いて、彼らのために奔走する姿はとても優しくて印象的でした。

2020/12/08

はつばあば

三途の川を渡ってしまえばあの世逝きだが、川を渡るまでに六文銭で人生最後を彩る様々なサービスを利用できるそうな。?六文銭?母の時入れたかな?眼鏡は?。死に至る道はそれぞれです「でんぐり返る本」を読んでうちの爺様もそう思ってくれているかしらなどとニヤリとしたり、幼児遺棄は辛いわと顔をしかめたりと表情豊かな時間を持てました。さて私ならどんな本を選ぶかな。いえいえ現世でいっぱい本を読ませて頂いたのですからさっさと舟に乗せて頂きましょう。そして生前を振り返り、景色を見ながら来世も幸せにこの船に乗れる事を願いましょう

2021/05/15

MATSU

初読みの作家さんです。死んだら渡る三途の川の前にある本屋さん。他にも色々なお店もあって。一つのお店から一つだけ買えるそう。私だったらやっぱり本屋に行ってしまうかな😅6話全て涙が出そうになりました。どれも優しい話です。続きがあるなら店主とかお店とか気になる感じなので読みたいです。

2022/09/08

coco夏ko10角

三途の川にきた多くの死者、川べりに並ぶいくつものお店、最後の過ごし方…。一話目の本好き男の話、最後に読むことができるのは一冊だけ、選べない男に店主が渡した本のチョイスがよかった。もし自分がこの作品での死者だったら五話に出てきた人たちみたいに好きなシリーズの最終巻発売待ちだろうけど。二話のおばあちゃんのお話可愛いし素敵だ。店主やお店『おーさん』のことも気になるし、もっと色んな「死者と本」のお話読みたいから続編出たら嬉しい。

2020/12/25

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