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宇喜多の楽土 (文春文庫 き 44-3)

宇喜多の楽土 (文春文庫 き 44-3)

宇喜多の楽土 (文春文庫 き 44-3)

作家
木下昌輝
出版社
文藝春秋
発売日
2021-01-04
ISBN
9784167916244
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宇喜多の楽土 (文春文庫 き 44-3) / 感想・レビュー

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岡本

宇喜多直家の子で五大老の宇喜多秀家が主人公。前作「宇喜多の捨て嫁」で描かれた通り、直家の手腕で何とか纏まっていた宇喜多家。直家亡き後、秀吉に振り回されながらも支えられて国を纏めていた秀家。しかし、秀吉亡き後に家康の介入もあり宇喜多家は崩壊の一途を辿る。そして家中の混乱が続く中起きてしまった関ヶ原の戦い。優しくも聡明な主人公が終始振り回される様子に戦国末期の混迷とした雰囲気を感じる。約50年過ごした八丈島に楽土はあったのだろうか。八丈島で見た秀家と豪姫の像を思い出す。

2021/01/24

サンダーバード(読メ野鳥の会怪鳥)

前作「宇喜多の捨て嫁」では直家を、この「宇喜多の楽土」ではその嫡男、秀家の生涯を描く。僅か11歳で家督を継承し、太閤秀吉に重用され豊臣政権の中核となった秀家。時代の流れに任せる事なく、流れに逆らい己の人生を全うした秀家。関ヶ原の戦に敗れ、50年もの長き間を流刑の地、八丈島で暮らす。そこに彼の楽土はあったのだろうか?前作に比べるとインパクトには欠けるが良作でした。★★★★

2021/03/05

のり

直家公の跡を継ぎ、若くして宇喜多家当主になった「秀家」。毛利家との領地争いに「秀吉」に救済を求める。「前田利家」の娘で秀吉の養女、後に秀家の妻となる「豪姫」のはからいで豊臣政権の中枢に上り詰めるが、戦続きで兵も財政も困窮を極める。秀吉の死後、お家騒動や「家康」の企てで関ヶ原に敵として担ぎ出される。敗戦の将として八丈島に流されたが、信を全うした。民・人命をここまで大事にした大名も珍しい。

2021/04/15

ponpon

豊臣政権の有力大名・宇喜多秀家。五大老の一人ながら関ヶ原の戦いで敗れ、八丈島に流され50年もの余生を過ごした人物。幼少期に秀吉に絡め取られ、ひたすらに秀吉の意向に忠実にならざるを得なかった前半生、大名復帰を断り八丈に果てた後半生。他の方のコメントにもありますが華には乏しい生涯。だが楽土を築こうとした彼の生き様が迫力をもって伝わってきます。彼が大名復帰を断ったのは西軍の雄として潔くなしというのが有力説だが、朝鮮出兵そして宇喜多騒動からのゴタゴタ続きに疲れてしまったからかも。読みやす面白い一冊です。

2021/03/06

さこちゃん

一国を率いる当主になるには優しすぎる。そして弱さも。家中の諍いを秀吉の威光をもって沈めるなど、家臣に背を向けられる。己の器を自覚しながらも跡目を継ぎ、家中を纏められず結局は家を滅ぼすことになった秀家に親しみを感じるのは、どこか自分と似ていると感じるから。やはり私は敗軍の将に惹かれる。緊張感のあるやり取りの数々、充実の読書時間でした。

2021/01/17

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