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トライアングル・ビーチ (文春文庫 は 3-61)

トライアングル・ビーチ (文春文庫 は 3-61)

トライアングル・ビーチ (文春文庫 は 3-61)

作家
林真理子
出版社
文藝春秋
発売日
2021-07-07
ISBN
9784167917210
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トライアングル・ビーチ (文春文庫 は 3-61) / 感想・レビュー

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mayu

HOBO選書。短編集。人には言えない恋愛とか、裏に抱えた事情とか。後ろ暗いけど、どうしようもなく惹かれてしまう気持ちは、時に人を狂わせる。愛しく想っても自分のものにはならない、だけど、終わりにする決意もできず、一瞬だけの甘美な世界に溺れ、抜け出せない。かなり生々しい描写もありつつ、いやらしい感じではなく蠱惑的に、妖艶に。普通を装ってはいても、きっと頭の中で考えるのは自由だ。80年代に書かれたもので少し時代を感じさせる設定はあれど、表現や感情は古さを感じさせない。

2024/02/17

カーミン

作者初期の短編集。どれも読んだことがあるはずなのに、憶えていない。それもそのはず、皆80年代の作品だもの。あの頃、私はこの主人公たちとほぼ同じ年で、同じようなことを考えていたのだと懐かしく思う。どれも「少々官能的に」と題されているように、エロチックな表現が多いが、昨今のかんのー小説を読みなれた目から見ると、さほどでもないか……。私は「私小説」って作品が好き!働く女と有閑マダム。ラストの4行に詰まった女の恐ろしさが良い!

2024/03/02

JILLmama

読んでいて、今の時代じゃない?って確認したら91年に出たものみたい。だから自分の母親が若い時ってこうだったのかな...ってなんとも言えない気持ちに。カラオケとか、スナックとかに行くのが贅沢だったんだね笑

2021/08/08

アコ

6篇収録。『短篇集 少々官能的に』改題。/え、少々?とツッコミたくなる全篇にあるガッツリ官能シーン。そんな気分でもないし(ってのも変だけど笑)そもそもストーリーに感情移入できずほぼ流し読み。最後の「私小説」がイヤミスの雰囲気があって最もよかった。/初出1987-1988年。もう30年以上前!著者は長く活躍してるなと改めて感じる

2022/04/26

kimuchi

1991年に刊行された本の改題、新装版とのこと。30年前の内容とは思えず、公衆電話や家の電話が出てくるがすんなり読めた。最後の私小説に登場してくる容子のような女性には嫌われるけど男うけする女性はどんな時代でもいるなと思った。

2021/07/20

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