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穴あきエフの初恋祭り (文春文庫 た 107-1)

穴あきエフの初恋祭り (文春文庫 た 107-1)

穴あきエフの初恋祭り (文春文庫 た 107-1)

作家
多和田葉子
出版社
文藝春秋
発売日
2021-07-07
ISBN
9784167917234
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穴あきエフの初恋祭り (文春文庫 た 107-1) / 感想・レビュー

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まひる

7つの短編集。160ページと薄めなのでさらっと読めると思いきや。これは、理解というより、体感する文。外で起こることではなく、身体の中、心の中、頭の中から湧く言葉。「おと・どけ・もの」がいちばん理解できた。解説を読んでうっすらわかった気がした。いつか再読しよう。

2021/08/18

サンタマリア

難解。解説が解説してて助かったー。『胡蝶、カリフォルニアに舞う』の主人公が”I”の理由はなんとーく分かっててついていけた。『文通』はストーリーが凝っていて楽しく読めた。後は…。

2023/04/20

びっぐすとん

110円本。リカちゃんで呆けた頭にはパンチが重い。相変わらずの多和田ワールド。理解とはほど遠いが感じるところはある。漢字の変換ちがいやわざとひらがな表記にする言葉への感覚の鋭さ、ユーモア。異世界でも平行世界でもない、私たちの世界のなかの歪んだ部分あるいは裏側。見えないものが見えるようになるまで感覚を研ぎ澄ませたら、多和田さんの世界を体感出来るのだろうか?

2022/09/13

TSUBASA

ロシアを舞台に魚籠透(ビクトル)とわたしは那谷紗(ナターシャ)の住む地区で行われるささやかなイベントに参加する表題作ほか全7編の短編集。言葉遊びの中でどこか現代社会の輪郭を描き出してるような作品。言葉遊びに翻弄されるばかりで本質的なところを受け取れなかったのが正直なところ。日本で職を求めるもアメリカ生活のノリしか知らないIは後ろめたさや不安を感じる『胡蝶、カリフォルニアに舞う』、書籍に載せるポートレートが中々届かない中悶々とする『おと・どけ・もの』が良かったかな。

2022/10/29

ゆみにてぃー。

大好きな多和田葉子さん。 正直に言って大ハズレかなぁ。 7つの物語がどれも突拍子もない幻覚ストーリーで今何が起きてて、どこから夢と現実なのか入り組みすぎてついていけず…。 これは作者が世の中に怒っている事や嘆いている事を揶揄していているのではないかと思いました…。 だとしたら凄く怒ってる(笑) 言葉遊びが好きな作家さんで、そこは問題なく、むしろいつもの方が言葉遊び凄まじいのに(笑)今回は言葉遊びが少ない代わりに、「薬でもやって幻覚出ちゃったのかな主人公は?」みたいな狂気を感じました。

2021/09/01

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