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ある男 (文春文庫 ひ 19-3)

ある男 (文春文庫 ひ 19-3)

ある男 (文春文庫 ひ 19-3)

作家
平野啓一郎
出版社
文藝春秋
発売日
2021-09-01
ISBN
9784167917470
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王者は、『かがみの孤城』をレビューしたはるまちさんに決定! 【読書メーター×ダ・ヴィンチ「第6回 レビュアー大賞」】

 日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』が連動してベストレビュアーを決定する「レビュアー大賞」。9月20日(月)の課題図書発表から約3カ月間の審査・投票を経て、“ベスト・オブ・ベスト・レビュアー”が12月16日(木)に決定しました。

「レビュアー大賞」は課題図書8作品のレビューを一般公募。予選・本選を経て作品ごとにベストレビュアーを1名ずつ合計8名を選出、さらにベストレビュアー8名の中から“ベスト・オブ・ベスト・レビュアー”1名を選出するという企画。6回目となる今回の結果は以下の通りとなりました。

【ベスト・オブ・ベストレビュアー】 はるまちさん:『かがみの孤城(上・下)』(辻村深月/ポプラ社)

『かがみの孤城(上・下)』(辻村深月/ポプラ社)

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2021/12/16

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ベストレビュアーを決めるのはあなた! 本好きたちによる熱いレビューが大集合の読書メーター×ダ・ヴィンチ「第6回 レビュアー大賞」第2次審査投票が開始

 日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』が連動し、ベストレビュアーを決定するコンテスト「第6回 レビュアー大賞」の優秀レビュアー24名が決定し、第2次審査投票が開始されました。

 同企画は、課題図書8作品のレビューを募集し、予選・本選を経て作品ごとにベストレビュアーを1名ずつ決定。さらにその中から“ベスト・オブ・ベストレビュアー”を選出するというもの。

 課題図書のラインナップは、公開中の映画が話題の瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』や、本屋大賞受賞作(2018年)の辻村深月『かがみの孤城』を含む注目の8作品。現在、優秀レビュアーに選出された各作品3名ずつのレビューは、特設ページで見ることができます。

 課題図書を読んだ人も、まだ読んでいないという人も、優秀レビュアーの素晴らしいレビューを読み「これは!」と思うレビューに投票してみましょう。投票期間は2021年11月28日(日)まで!

〈第6回 読書メーター×ダ・ヴィンチ レビュアー大賞2021〉 【開催⽇時】 投票期間:2021年11⽉15⽇(⽉)12:0…

2021/11/15

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ある男 (文春文庫 ひ 19-3) / 感想・レビュー

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人が決して捨て去ることのできないもの、それまで生きてきた人生。では、人が人を愛するとき、今を生きるその人だけを愛することができるのか。その人生に看過できない汚点があったとしたら。その人自身の努力の及ばぬところで生まれながらに背負ってしまったレッテルがあったとしたら。一人の男の人生を他者が追跡していくことによって、彼自身には見えていなかった彼の本質が浮かび上がる。過去などなくても人はこんなにも愛されるのだという希望とともに、そうまでしないと過去からは逃れられないという不条理を感じた。

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2022/05/14

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2021/09/30

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