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神さまを待っている (文春文庫 は 57-1)

神さまを待っている (文春文庫 は 57-1)

神さまを待っている (文春文庫 は 57-1)

作家
畑野智美
出版社
文藝春秋
発売日
2021-10-06
ISBN
9784167917661
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神さまを待っている (文春文庫 は 57-1) / 感想・レビュー

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ぼっちゃん

派遣切りでホームレスになった貧困女子を描いた作品。ちゃんと勉強もしたし真面目に働いていたがちょつとしたことで貧困になるい人、そもそもちゃんと勉強ができる環境がなくそうするしか生活できない人など考えさせられる社会派小説でした。”貧困というのは、お金がないことではない。頼れる人がいないことだ。”という言葉が残ります。

2021/10/18

真面目に働いていた女性がホームレスに転落し、彷徨っていく話。貧困がテーマの作品はいくつか読んできたが、今までに読んだ作品だと周りの人や役所の人にイラついていた。この作品ではまず、主人公にイラつくことになってしまった。でもそれは途中まで。主人公の愛がそんな考え方をするに至る理由というものがやはりあって、それは愛のせいではない。「神さま」を待っている人がこの時にもいるんだと思うと複雑な心境になる。

2021/11/11

JKD

派遣切りから失職女子になり坂を転がるように生活水準が下がりついに貧困女子になった水越愛。ネットやTVの世界でしか知らなかった現実を目の当たりにし、それを問題と認識するがプライドと意地が邪魔してリアルに考えられないまま時間だけがズルズルと過ぎていく。行政の堅苦しさと夜に女性1人が歩けるという環境が貧困女子を作り出していく現代社会の闇について、いろいろ考えさせられた一冊でした。

2021/11/06

lily

「神待ち」とは何らかの事情を抱えた少女がその日の食事や泊まる場所を提供してくれる人物を待っていることを指す。しかし当然彼らは無償の愛を与える神ではなく、あわよくば性交渉を望む獣である。主人公の水越愛は派遣社員の契約満了に伴いマンガ喫茶や出会い喫茶に入り浸り、獣に会う。それでも彼女が救われたのは彼女が築いてきた頼ることができる人間関係。「人間は社会的動物」と言ったのはアリストテレスだが、孤立しないことの重要性は古今東西同じである。彼女がホームレスの時に出会ったサチ・マユ・ナギを救えないことが今の日本の限界。

2021/11/24

Katsuto Yoshinaga

昨今言われる貧困女子を描いた作品で、もう少し明るめの作品かと思っていたところ、かなり深刻な作品だった。描かれている「正社員になれなかった派遣社員、水越愛」「一見快活そうなホームレス、マユ」「どうしようもないシングルマザー、サチ」「やばい奴、ケイスケ」「水越愛の毒親」、どれも私は似た感じの人たちをみたことがあるような気がする。つまり、リアリティが感じられる。ノンフィクションといわれると、そう読んでしまうだろう。興味本位なところも多分にあったものの、「もしかすると私も…」と怖気させられ、考えさせられた。

2021/11/15

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