玉蘭 (文春文庫 き 19-22)
玉蘭 (文春文庫 き 19-22) / 感想・レビュー
カブ
上海が舞台。それだけで異次元的な香りがするのに更に玉蘭の香り。そしてハンサムな幽霊。想像しただけで、怪しくて甘美だ。とろける。
2022/02/12
こばゆみ
難しかったけど、とても良かった。2つの時代を行き来して描かれる男女の物語。あとがきで、質さんは実在の人物をモデルにしていると書かれていて驚いた。とにかく深くて、篠田節子さんの解説が異様に長いのも納得。
2022/01/22
瑞穂
桐野夏生の祖母の弟の物語が土台になっている。当時の上海、広東の描写は目に浮かぶようだ。戦前を生きた質と現代の有子。恋人と別れ上海で留学生として来た有子、生真面目すぎる程の性格が変わってゆく。壊れていった有子はどうなったのか。浪子を自身の手で殺した質。自分を引きずる以上、新しい世界など存在しないと著書は言う。そうかもしれない。有子、質、浪子の心理描写が丁寧に書かれていて、気持ちや判断基準は一瞬の言葉や仕種、表情で真逆に変わるのかと思った。
2022/03/22
*мiкi*
多分2回目。上海のムワッとした空間やじんわりとした、質の時代が重ね合って特に大きな事件は無いけど夢中になって読めた
2022/08/04
あい
最後に読んだのは10年以上前だと思うけど、好吃バーの光景や浪子が下宿にいる風景が映像として浮かんできて懐かしいと思えた。不思議な感覚。少々時間はかかったけど面白かった。
2023/04/07
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- 光村図書出版
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- 2023-06-26
- ISBN
- 9784813804383