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119 (文春文庫 な 84-1)

119 (文春文庫 な 84-1)

119 (文春文庫 な 84-1)

作家
長岡弘樹
出版社
文藝春秋
発売日
2022-03-08
ISBN
9784167918415
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119 (文春文庫 な 84-1) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

長岡先生の代表作といえば『教場』であるが、こちらはその消防士バージョンとも言える短編集。各話30頁くらいの内容ではあるが、短編の名手らしい作品となっている。お気に入りは『フェイス・コントロール』と『逆縁の午後』絶妙なイヤミス感を残す作風に読後にゾッとさせられた。ただ、教場に比べると全体的に薄味な印象もあった。好みにもよるが、風間の様に主軸となる人物を中心に描いてくれた方が読みやすい。何れにしろ長岡先生らしく、出てくる登場人物達の人間臭さは滲みでていたので、シリーズ化されたら追っていきたい。

2022/05/18

五右衛門

読了。久しぶりの作家さんでした。短編集でした。とある消防署分署の消防隊員たちのお話でした。少しずつミステリーも絡めてありました。中には火災現場でのゾクっとするような内容も…中にはブラジルでのお話もありましたがこの章はすいません。あまりわからなかったけれどもまた、この作家さん読みたいと思います。なにせ人間心理の読み方が深いので。

2022/04/12

坂城 弥生

消防士の短編集。人の命に直結するお仕事ですね。『命の数字』が特に好きでした。

2022/04/26

yamatenodolphine

傍聞き、教場シリーズの長岡弘樹作品の消防署を舞台にした短編集。警察を舞台にした作品は数々あれど、事件発生後の犯人や動機探しが主題となることが多く大抵は既に起きてしまった事件を紐解いていく中、消防士、救命士はまさに火事や事件の発生現場に駆けつけるのが仕事なので、現場の臨場感を味わえました。計9本の作品はどれもめでたしめでたしで終わるものはなく、何かが引っかかるザラッとした苦い読後感。分署のメンバーがどの作品にも主役になったり通りすがりだったりで何人かずつ登場するので、気がつくと親近感を覚えていました。

2022/06/18

tetsu

★3 「教場」の長岡弘樹。今回は消防士にまつわる9編の連作短編集。 自殺に関わる話が多かったのは、消防士が人の生き死に強くかかわるストレスフルな職業だからなのでしょう。 教場も独特ないやな話が多かったが、この本も後味は決していいものではないが、長岡弘樹らしいひねりがスパイスとなりサクサク読めるミステリーになっている。

2022/05/14

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