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生まれた時からアルデンテ (文春文庫 ひ 31-1)

生まれた時からアルデンテ (文春文庫 ひ 31-1)

生まれた時からアルデンテ (文春文庫 ひ 31-1)

作家
平野紗季子
出版社
文藝春秋
発売日
2022-05-10
ISBN
9784167918828
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生まれた時からアルデンテ (文春文庫 ひ 31-1) / 感想・レビュー

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はっせー

平野紗季子さんを前から知っておりフードエッセイが文庫本になったため買ってみた!やっぱり面白いなって思える本であった!平野さんは食に対してすごく誠実に向き合っている。まずいものはまずい。うまいものはうまい。でもまずいものを否定するのではなくそれをほかでは出せない味と表現している。平野さんが主張しているのはなにも考えないで料理を提供しているお店である。まずくても美味しくてもその考えがないお店は好きではないらしい。平野さんのエッセイを読むと料理って相手について深く考える哲学のように感じられる!

2022/07/30

しいたけ

タイトルに惹かれて手にとった。「ミレニアル世代の傑作味覚エッセイ」との説明さえ読んでいなかったが、ミレニアル世代とは程遠いとの自覚が欠如していたのでどっちにしろ手にしただろう。川口葉子イメージで読み始めたのだから、無知って怖い。ミレニアル世代の言葉のチョイスの破壊力に圧倒された。味覚の記憶は刹那のもので、真剣に対峙するもの。腐るものの美しさ。食べ手は食べ物の絶頂だけを心に留める。「ああ、今にも腐りそうなアンパンマンの神々しさよ」。そんなことを教えられたどっぷり昭和世代。

2022/07/18

pohcho

友人が貸してくれた本。食のエッセイ。何が流行っているとか他人がどうとかは気にせずに、アンパンマングミからガストロノミーまで、自分の感覚だけを頼りに自由自在に書いていらして、それが面白いのがすごい。共食孤食問題はわかるわかると思った。人と一緒に食べると食事に集中出来ないし、かといって一人で外食すると緊張するし、ちゃんと味わうのってなかなか難しい。ロイホの小林さんの話が面白かった。写真もたくさんあり雑誌を読むように楽しめた。私ももっと自分の感覚を磨きたい。

2022/11/22

chiseiok

タイトルがイキってます(^_^;)。巻頭に画像記載の食べ歩き日記(明らかに小学生の時分にNOBU tokyo行ってる…)のコメントがまたこまっしゃくれてる笑。はいはい…と、ちょっと斜に構えながら読み始めたけれど、あやぁ〜感性鋭いですわ。エッセイという括りですが、写真集とも詩集ともいえますな。決して古いもの全否定ではなく、柔軟な感覚であらゆる食べ物と真剣勝負、好きと嫌い、旨いと不味い、更に不味さのその先を語るのは小気味良い。自分も神谷町ロイホのスーパーギャルソンのサービス見学に行きたいな〜まだいるのかなぁ。

2022/08/04

shio

「感動を食べて生きていきたい」フードエッセイストさん。感性を総動員された食の発見や観察の記録。表現がとてもユニークで素敵!食事に必要なのは舌だけではないんだなぁ。小学生から付けてる食日記がスゴイ!和民→冷とう食品ばかりだと思う。(爆死)と、可愛らしい文字で的確?!な批判。大人になると「まずい」ことにもポジティブ。nomaで苔やバッタを食べ「新たな感性ボタンを肯定的に押し」、学食のカレーは「無視できない、ここにしかない味」。「きらいな味があれば想像力に終わりが来ないので楽しい」写真やイラストも楽しい!

2022/05/19

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