わたしたちの登る丘 (文春文庫 コ 22-1)
わたしたちの登る丘 (文春文庫 コ 22-1) / 感想・レビュー
はっせー
面白かった詩である!バイデン大統領の大統領就任式で朗読された詩をまとめた本であり、読んでいて心に刺さるものばかりである。例えば韻を踏み方。武器と腕はどちらもarms。そこをかけたりしているため面白いと思う!また解説の中にあるperfectという概念のお話は興味深い。perfectと多様性は反する考え方であると。なぜならperfectはすべてが一定の基準をクリアしている状態。一方多様性はデコボコである状態を示している。これからの世の中デコボコであっても誰もその囲いから外れないようにしないといけないと思った!
2022/07/16
アキ
2021年1月20日22歳のアマンダ・ゴーマンは、アメリカ合衆国大統領就任式で自作の詩を朗読した。シングルマザーに育てられ、発話障害など苦労の多い学生時代、そして黒人という出自。原文と翻訳。We lay down our arms. So that we can reach our arms out to one another. 武器を置いて、たがいの体に腕をまわせるように。armという言葉一つを変えてみせるのが詩の魅力。https://m.youtube.com/watch?v=s1jEuIeFHO4
2022/06/04
とよぽん
アメリカの若き詩人、アマンダ・ゴーマンがバイデン大統領の就任式で朗々と述べた詩。22歳、アフリカ系アメリカ人の女性、シングルマザーに育てられたこの人の、燃えるような気高く力強い詩に圧倒された。複雑で困難をたくさん抱えたアメリカ合衆国の、過去と現在を見つめて前へ進もうとするエネルギーを感じた。
2022/08/04
ロビン
2021年、アメリカ合衆国第46代大統領ジョー・バイデンの就任式で弱冠22歳の黒人女性アマンダ・ゴーマンが朗読した詩の翻訳と、作家の柴崎友香×訳者の鴻巣有季子の解説対談、詩の語句などについての解説、巻末には原詩と訳詩の対訳がついた一冊。大統領就任式での朗読はマヤ・アンジェロウやロバート・フロストなどの著名な詩人が行ってきた名誉な役目だ。若きアマンダの詩は、キング牧師の演説を彷彿ともさせ、アメリカという国の在り方について、多様性の大切さや異体同心の絆などストレートで力強いメッセージが込められた熱いものだ。
2022/05/10
風に吹かれて
22歳のアマンダ・ゴーマンは2021年1月20日、アメリカ合衆国第46代大統領就任式で詩を朗読した。その詩が『私たちが登る丘』。柴崎友香×鴻巣友季子の解説対談、訳者解説が、頭韻の効果や全体の構成など詩として鑑賞する理解を深めてくれる。 →
2022/11/11
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