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シュナの旅 (アニメージュ文庫)

シュナの旅 (アニメージュ文庫)

シュナの旅 (アニメージュ文庫)

作家
宮崎駿
出版社
徳間書店
発売日
1983-06-15
ISBN
9784196695103
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シュナの旅 (アニメージュ文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

チベット民話「犬になった王子」を元にした宮崎駿作品。ナウシカやラピュタ、もののけ姫を彷彿とさせる。根底に流れるのは自然との共生か。貧しい小国の後継者シュナは、倒れた異国の王子から聴いた豊穣の恵みをもたらす穀物を求めて一人ヤックルと西へ旅立つ。人買いの車を襲い、自分の意志で降りたテアと妹を救う。姉妹をヤックルに預け旅を続けたシュナは遂に豊穣の実を見つける。人買いに買われた人々の行末。自分自身で意志をもち生きる事の大切さ。禁忌を犯す事の因果と救い。人は独りでは生きられない。ジブリ作品の共通のメッセージがある。

2016/05/04

やすらぎ 🍀安寧祈願🍀

遥か昔、氷河の谷に小さな王国があった。陽光弱く痩せた土地、ささやかな実りに感謝して生きているが、この世にも争いが存在している。西方には豊穣の穀物があるという。行こう。皆のために。真の嵐は音もなくやって来る。すすり泣く声だけが風に流れている。涙が欲にまみれ、誇りを忘れた人間が向かう自由とは何か。刻まれる時が崩れ落ちて世界は歪んでいく。春なのに吹雪がやまなかった。このまま眠り続けるのか。月が天空を駆け巡り、やがて芽生えたとしても、静かな深い喜びは続くのだろうか。シュナの旅はいつまでも続く。争いが消えるまでは。

2022/08/14

後藤 仁(GOTO JIN)

 この本は1984年、私が15歳の時に読んで以来、私の最も大切な作品となっています。その奇想天外なストーリーや不思議な異国の世界観は魅力的です。私の絵描き人生に、大きな影響を与えている事は間違いないです。 この度、『シュナの旅』の原話となったチベット民話『犬になった王子』(岩波書店/文:君島久子)を初絵本化する事になり、作画を私が担当します。これもご縁だと思います。2013年の11月15日に岩波書店から出版されますので、ぜひ書店や図書館でご覧下さい。よろしくお願い申し上げます。日本画家・絵本画家 後藤 仁

2004/01/01

けいご

十分な量の麦を世界に広められたなら人は神に頼らずとも穏やかに生きていける。麦最高だぜ!って言う1冊です★冷静に考えてみると、この世界がある程度安定している根底には穀物の安定供給が出来ているからであって、もし供給がストップしたなら大きな奪い合いがまた始まるわけで...そう考えると農家の方々は世界平和を維持してくれているんだな〜っと思ってみたり「生きる罪」を軽くしてくれている農家の方々と麦を育んでくれる大自然に感謝だね★

2021/06/26

Willie the Wildcat

大地・自然への感謝。緑の巨人の巨人が土に還るのは、やはり自然循環を示唆なのかなぁと感じる。結果、摂理に逆らう報いがシュナの”喪失”ではなかろうか。但し、シュナの想いが、同時に神人の怒りをも癒したのだと推察。黄金の穂は、シュナの成長の証でもある気がする。ジブリの絵は、いつも温かみに溢れるなぁ。蔦屋+スタバのコラボ店で、席に着くと本著が目の前に!”横道”それる楽しみを堪能。(笑)

2016/05/01

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