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ハルカの空: 南アルプス山岳救助隊K-9 (文芸書)

ハルカの空: 南アルプス山岳救助隊K-9 (文芸書)

ハルカの空: 南アルプス山岳救助隊K-9 (文芸書)

作家
樋口明雄
出版社
徳間書店
発売日
2014-04-09
ISBN
9784198637866
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ハルカの空: 南アルプス山岳救助隊K-9 (文芸書) / 感想・レビュー

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utinopoti27

山梨県警南アルプス山岳救助隊の活躍を描く、人気シリーズ第2弾。ハードボイルドな要素を盛り込んだ前作から一転、今作は山登りという生き方をじっくり読ませる短編集となっている。ヒロイン・星野夏美と、勇敢で愛くるしい救助犬・メイはもちろんのこと、命がけで遭難者救助にあたる救助隊の献身的な活躍に、思わず胸が熱くなる。美しくも厳しい北岳の自然に何かを求め、集う者たちの様々な人間ドラマ。しっかりした構成、リアルな情景描写、確かな文章力に裏打ちされた作品は、読み手に深い感動をもたらしてくれる。今後も応援したいシリーズだ。

2021/07/09

やま

南アルプス山岳救助隊Kー9 2作目 2014.04発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。 沈黙の山、ランナーズハイ、サードマン、ハルカの空、NO WAY OUTの5話。 南アルプス北岳・白根御池小屋に隣接する警備派出所夏山常駐隊の山岳救助隊員・星野夏美巡査とボーダーコリーのメイの活躍を描いた物語です。 北岳の厳しさと美しさが伝わってくる物語です。 その北岳で山岳救助犬メイのハンドラー夏美が、困難のなか救助を行う姿を見ていますと、感動と、涙が出て来ます。 🌿続く→

2020/11/29

みかん🍊

今回は夏実とメイだけでなく静奈や関、山小屋の人々にもスポットを当てた短編集、やっぱり静奈はかっこいい、そして街中やハイキング気分で登れる山ではなく本格的な登山をする人たちはもっと志も高くマナーのいい人たちばかりだと思っていたのに、自己中だったり常識のない人たちも多い事にがっかりした、山が持つ不思議な力や神を感じる神々しい姿にはやはり憧れる、今回はメイの活躍は少な目だったがそれぞれの物語に感動させられた。

2018/02/16

モルク

K9シリーズ。5編の短編で構成されている。夏美やメイだけでなく他の隊員、山小屋のスタッフにもスポットをあてている。安易に山に登る人が増えた昨今、技量が伴わずあるいは自分の技量を過信して他人に迷惑をかける人も増加している。表題作「ハルカの空」は山のモラルについて。山小屋のバイトスタッフハルカの感情が手に取るようにわかる!山で命を落とした者はヘリでは荷物として機外収容で運ぶ。珍しい光景だけに興味だけで移動せずヘリの降下を妨げカメラを向ける者。登山者はもっとモラルを持っていると思っていたのでちょっとショック。

2018/04/25

miww

シリーズ2作目は短編集。登山者のモラル、山小屋で彼らを送り出すスタッフ、肉親を山で失った人、目線を変えながら北岳が描かれる。「見知らぬ他人を背負って山を下りる。そんな職業の人たちか存在するという事実に心が打ちのめされた。‥山岳救助隊、彼らは名誉のためでもなければ、金のためでもない。ただプロの任務として遂行している。他人の命を救うことを誇りとしている。この人たちこそ本当の山の人間だと思った。」傲慢だったトレイルランナーの思い、「ランナーズハイ」と危機迫る関を導く「サードマン」が特に心に残った。

2018/03/08

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