KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

マトリョーシカ・ブラッド (文芸書)

マトリョーシカ・ブラッド (文芸書)

マトリョーシカ・ブラッド (文芸書)

作家
呉勝浩
出版社
徳間書店
発売日
2018-07-21
ISBN
9784198646530
amazonで購入する

マトリョーシカ・ブラッド (文芸書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

呉 勝浩は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。本書も快調に一気読みしましたが、今一つ盛り上がりませんでした。ロシア人も登場しない中、マトリョーシカの必然性が疑問です。 http://hermitage-russia.com/html/page1.html

2018/09/14

🐾Yoko Omoto🐾

相変わらずキャラ立ちの濃さは抜群で、脇に至るまで個性的に描く、呉氏の持ち味全開の作品。警視庁と神奈川県警の対立構図に、隠蔽と正義の間で葛藤する刑事たちそれぞれの思惑を乗せ、薬害問題に関わる怨恨・復讐などを匂わせる複雑な事件ながらも、牽引力あるリーダビリティで一気に読ませる。事件への向き合い方が異なる二人の刑事を主軸に置き、別視点で真相に迫っていく展開も実に良かった。そしてこの事件の動機には、ある意味で戦慄が走る。今作限りでは惜しいキャラ多数なので、今後の作品での登場に期待。面白かった。

2020/06/14

パトラッシュ

ミステリによくあるが、盛り沢山に詰め込みすぎて一切が消化不良で終わってしまう悪癖が出ている。薬害事件の加害者連続殺人に警視庁と神奈川県警の反目、巨悪絡みの殺人ビジネスに警察組織の隠蔽体質と難しいテーマが重なっているのだから、この倍ほどの分量で詳細に書き込んでくれねば却って話がスカスカだ。せっかく濃ゆいキャラの刑事たちが総出演して、面白い警察小説になるかと思ったのに。当然、人数が多すぎて視点も目まぐるしく変わり、終盤にどんでん返しを集中させたので物語を把握しきれず、何度も前頁を読み返す羽目になったのだから。

2021/07/30

まこみん

あらすじで興味を惹かれて初めての呉さん。登場人物の相互関係、神奈川県警と警視庁と所轄と分けて、見出しに人物一覧が欲しかった。神奈川県警で5年前隠蔽した事件の関係者が死体で発見される。続けて都内八王子でも類似の惨殺事件が起こり、当時この件を担当した県警の彦坂は上司への責任問題の影響や、警視庁捜査陣との確執の中、何としても犯人を先に揚げなければならない。共通するのは、どちらの遺体の側にもマトリョーシカが有った事。八王子署のお坊っちゃま刑事、六條はこれから成長しそうかな。マトリョーシカが欲しくなってきた。

2018/12/30

ずっきん

あの『依子』を書いた著者によるガッツリ警察小説。抱え込んだ過去の汚点に悩み、揺れる実直な彦坂。腰掛けお坊っちゃんの六條。対照的な二人の刑事の視点で進む構成がすごくいい。キャラ立ちにいたっては文句のつけようがない。辰巳なんて登場からしてワクワクしたもんね。いわゆるアンフェアな引っ張りや、ラストの色々投げっぱなしも、まあ、いいやと、どうでもよくなる読後感。いやー、面白かった。これこれ!と、久しぶりにどっぷりとデカ物を堪能。辰巳と六條のコンビで第二弾を激しく狂おしく希望する。つうか、あの後どうなんのよ!?

2020/06/19

感想・レビューをもっと見る