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月とコーヒー (文芸書)

月とコーヒー (文芸書)

月とコーヒー (文芸書)

作家
吉田篤弘
出版社
徳間書店
発売日
2019-02-26
ISBN
9784198647728
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ジャンル

月とコーヒー (文芸書) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

あとがきにいう「一日の終わりの寝しなに読んでいただく短いお話」が全部で24篇。いずれも事件らしいものは何も起こらず、静かな動きのうちに、いわば淡々と物語が進行してゆく、いつもの吉田篤弘の小説。タイトルの『月とコーヒー』は、まさにこの小説集を象徴する。夜であること。光はあるが、それが柔らかくあえかであること。月の光のように。クールさも必要。読み終えたら消えて行ってもいい。印象もまた強い必要はない。否むしろ、残像だけが残るのがいいのである。振り返ってみると、登場人物たちはちょっと変わっていたな、とふと思う。

2023/10/15

あや

24のお話がおさめられた短編集。 作者があとがきで書いているように、一日の終わりの寝しなに読むにふさわしい物語でした。

2019/04/09

リシン

数ヶ月かけて読了した本はこれが初めてだったな。太陽とパンではなくて月とコーヒーなの。「隣のごちそう」がお気に入り。絵のない絵本がたくさん詰まってるみたいでひとつひとつ大切に読んだ。

2023/02/09

おしゃべりメガネ

タイトルにあるほど「月」も「コーヒー」も出てきた印象はあまり受けませんでしたが、吉田さんらしいふんわり&おっとりとしたステキな雰囲気の24作品からなるショートショートです。あとがきに作者さん本人が書かれているように'寝る前に読む'のがオススメで一話一話、ゆったり読んでくのがいいと思われます。何とも言い様のない読み心地の良さとちょっと切ない寂しさが十分味わえます。手元において寝る前に深呼吸しながら、一話だけをゆっくり&しっとり読むのが至福かもしれませんね。しかし、相変わらず吉田さんのサンドイッチ美味しそう。

2022/03/20

mariya926

不思議な物語りたちでした。寝る前に読んで欲しい24の短編集でしたが、続きが気になる内容です。あとがきであったように「太陽とパン」が必要だけど「月とコーヒー」がないと物足りない感じで、その物足りなさに訴えかけてくるものがあります。「それからはスープのことばかり考えて暮らした」が好きな作家さんです。一番心に残っているのが「青いインク」です。唯一続いている物語で、最後に上手いこと着地しました。

2020/02/02

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