追読人間臨終図巻I (文芸書)
「追読人間臨終図巻I (文芸書)」のおすすめレビュー
アインシュタインの遺言の辿った運命がすごい! 著名人120人の「死に際」を集めてみると
『追読人間臨終図巻I』(山田風太郎:原作、サメマチオ:著/徳間書店)
この世には「奇書」と呼ばれるユニークな書籍が数多くある。その中でもひときわ存在感を放っているのが、古今東西の著名人923人の“死に際”にスポットを当てた『人間臨終図巻』(山田風太郎/徳間書店)。偉人や作家、犯罪者、王族など、著名人たちの死に際には、普通の伝記とは違った奥深さがある。
そんな世紀の奇書をもとに新たに描かれたのが『追読人間臨終図巻I』(山田風太郎:原作、サメマチオ:著/徳間書店)。本書は、紀元前から昭和に活躍した120人の“意外な死に方”をつづったコミックエッセイ。原作本の一節を引用しながら、著名人の人柄をコミカルなタッチで紹介している。さらに、原作者・山田氏のクスっと笑える文章センスを、著者の視点でさらに深掘りしているのもおもしろい点だ。
堅苦しい歴史や偉業を通してではなく、ひとりの人間として著名人を知ることができれば、歴史はもっと身近な存在になる。名だたる著名人の死に際には、果たしてどんなドラマがあったのだろうか。人が死んだ後にどう扱われるかは自分自身では決め…
2019/5/19
全文を読むおすすめレビューをもっと見る
「追読人間臨終図巻I (文芸書)」の関連記事
「墓は建てて欲しくない」と言い残した寺山修司。彼が生涯恐れていたこととは?/追読人間臨終図巻II 文豪編⑦
著名人923人の「最期」を切り取った『人間臨終図巻』のエッセイコミック。第二弾となる本作は近代以降の日本の文豪、125人を厳選してお届けします!「私の墓は、私のことばであれば十分」と言い残した寺山修司。あらゆるジャンルで活躍した彼が、徹底して避けていたものがあった!
<続きは本書でお楽しみください>
2021/4/12
全文を読む主治医に「論理が屁理屈」と言わしめた石川達三。しかし最期は春を待ち望み…/追読人間臨終図巻II 文豪編⑥
著名人923人の「最期」を切り取った『人間臨終図巻』のエッセイコミック。第二弾となる本作は近代以降の日本の文豪、125人を厳選してお届けします! 反骨精神の持ち主だった石川達三。しかし病によって気弱になり、日記には投げやりな言葉が並ぶ。
<第7回に続く>
2021/4/11
全文を読む関連記事をもっと見る
追読人間臨終図巻I (文芸書) / 感想・レビュー
keroppi
NetGalleyにて読了。山田風太郎「人間臨終図巻」の漫画化ということで読んでみた。山田風太郎作品は、多くの人物をその臨終年齢順に、並べることで、人間の生死を見つめる凄い本だった。この本は、一人一ページずつで歴史順に語っていく。漫画という割には文章が多く、読むのに時間がかかったし、生死を見つめるというより、歴史的な説明に追われている人物も多い。作者のその人物への思いが出来不出来を分けているように思う。もう少し漫画ならではのアプローチが欲しかったところだ。山田風太郎作品の凄さをあらためて感じた。
2019/05/06
りらこ
1人につき1ページ。かなりの人数の原本からの抜粋とともに、ツッコミ。面白い。人に死は必ず訪れるもの。どんな最期だったか。でもこの本はどんな最期だったかばかりより、山田風太郎氏の言葉の根拠を示している場合が多いかな。色々な人の情報カードみたい。知らなかった小ネタみたいなのもあって、面白い。
2019/05/04
どあら
図書館で借りて読了。
2022/09/13
猫丸
僕が読んだ4分冊の原作を出した徳間書店からの漫画版。原作の方は、読み進むにつれて不思議な気分になったのをおぼえている。当たり前のように(事実当たり前なんだろうが)襲いかかる死の理不尽さに目が眩む。迷亭が首懸の松に出くわした時みたいな気分になるのだ。漫画化された本作はまるで学習教材的な感じになっている。著者が調べて補った部分も多く、かなりまじめに描かれた印象。もうすこしふざけて茶化してもいいと思いますが。いろいろ差し障りがあるのかな?
2019/04/27
Eri
有名な人も、結構どのようにして亡くなったのか知らないことが多いなぁとあらためて感じた。 少しだけでてくる人物紹介でも、もっとこの人物を知りたいと思ったり、本を読んでみたいと思ったりした。
2022/07/03
感想・レビューをもっと見る