押井守の人生のツボ (TOKYO NEWS BOOKS)
「押井守の人生のツボ (TOKYO NEWS BOOKS)」のおすすめレビュー
鬼才にして理屈屋の押井監督が放つ、初の人生相談本。そのアドバイスは相談者にどう響く?
『押井守の人生のツボ』(押井守、渡辺麻紀/徳間書店)
押井守といえばアニメーション演出家として、または映画監督として知られている。アニメ版『うる星やつら』や『機動警察パトレイバー』で国内のアニメファンから注目を浴び、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』で世界に名声を轟かせた。また、かの宮崎駿からも一目置かれる鬼才でもある。ただ、その演出は理屈っぽく見えることも多々あり、小生には常に何かしらの含みがあるようにも思える。そんな押井が悩める人々の人生相談に乗ったらどうなる?
『押井守の人生のツボ』(押井守、渡辺麻紀/徳間書店)は押井守が初めて出す人生相談の本である。前書きからして「かく言う私は【一身上の悩み】というやつを誰かに相談したことが一度もないのです」と語り、悩める人々には一抹の不安を感じさせるかもしれない。しかし、押井の持つある種の達観した視点により、他の人生相談には無い新たな視点に気づかされるはず。では、一体どんな人生相談が展開されているのか、例を挙げてみよう。
【Q・部屋が片付けられません】 【A・モノを捨てると自由になれる。…
2019/9/27
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押井守の人生のツボ (TOKYO NEWS BOOKS) / 感想・レビュー
アキちゃん
潔くて気持ちいい
2020/07/30
akihiko810/アカウント移行中
押井守の人生相談本。印象度B+ 押井の言いたいことは、「自分の人生のテーマを持て」といたってシンプル。ボン・ジュノの「オクジャ」をネトフリでアニメ化する話があったが、実写がヒットしなかったので流れた話について少し触れている(肉を食べない「ヴィーガン」についてどう思うかの項)。あと、映画監督は儲からないので奥さんに食わしてもらってる、という話が面白かった。 本書は映画ライターの渡辺麻紀の構成だが、この二人、ここ最近めっちゃ押井本出してるよなー。押井もアニメの仕事がないのだろうか?
2023/06/02
金北山の麓に生まれ育って
【押井守らしい】しおおむね賛成なのですが(例:作品に罪はない)、解りますけど夫婦や家庭に対する醒めた視線にやっぱりそうスパっといかんです押井先輩。あと野良猫擁護のには反対!(笑)。宮崎駿や鹿野とかアニメ界の大家重鎮とのやり取りの様子が楽しい。離婚して再婚していたとか自分をここまで語るようになったのは歳のせいか?
2019/12/08
あび
映画監督になりたいなら本を読めと。映画を観るヒマがあるなら読みなさいと書いてあった。ジャックニコルソンも良い役者と監督は本を読んでいる、と言っていた。最近の監督は映画はよく観るが本は全然読まない、だからダメだとの話で、読書の価値を改めて考えさせられた。とにかく映画を沢山観ることに注力していたのだが、本も大切にしていきたいと思います。
2019/09/18
なつのおすすめあにめ
映画ライターの渡辺麻紀さんの合いの手、とうかツッコミがあるので、いつも通りのタブーなき押井節も多少マイルドさがあるので、押井本入門としてもいいかも。かと言って、説教臭くないというか、回答でオープンワールドのゲームをオススメしてくる68歳とか、信用しかないでしょ。『オクジャ』のアニメをポン・ジュノから直接オファーされたのさすがすぎるし、結局企画が流れたのもさすがだが。とりあえず監督がオススメする『Fallout4』でもプレイしながら生きていきましょう。オンラインゲームはひとりの世界じゃないのでNGとのこと。
2020/07/26
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