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一橋桐子(76)の犯罪日記 (文芸書)

一橋桐子(76)の犯罪日記 (文芸書)

一橋桐子(76)の犯罪日記 (文芸書)

作家
原田ひ香
出版社
徳間書店
発売日
2020-11-10
ISBN
9784198651886
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 ダ・ヴィンチニュース編集部メンバーが、“イマ”読んでほしい本を月にひとり1冊おすすめする新企画「今月の推し本」。  良本をみなさんと分かち合いたい! という、熱量の高いブックレビューをお届けします。

2020年に贈られた1冊『しろいうさぎとくろいうさぎ』が体温並みにあたたかい 『しろいうさぎとくろいうさぎ』(ガース・ウイリアムズ:著・イラスト、まつおかきょうこ :翻訳/福音館書店) 「絵本」は大人になってからの方が自分にとって意味合いを帯びたような気がする。それはヨシタケシンスケさんの影響も大きい。私たちは大人ぶって気づかないふりをして色んな感情に蓋をして過ごしているのだと思う。そんなだから、身の回りの小さな疑問に着眼し、自由に考える余地を与えてくれるヨシタケ作品に触れると、すーっと視界がひらけるような感覚になる。絵本はとても懐が深いなと思う。

『しろいうさぎとくろいうさぎ』(ガース・ウイリアムズ:著・イラスト、まつおかきょうこ:翻訳/福音館書店)は、どのページを開いても素敵なのである。森で暮らす2匹のうさぎ。心に願いを秘めながら、白うさぎに対して…

2020/12/25

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一橋桐子(76)の犯罪日記 (文芸書) / 感想・レビュー

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さてさて

原田さんの見事な筆の力もあってぐいぐい読み進めることのできる物語には、書名や章題、そしてテーマから予想される重々しさではなく、極めて清々しい結末が用意されていました。人によっては出来過ぎと感じるかもしれないその結末。しかし、あなたの心の中には、楔をグサリと入れられたかのようにいつまでも桐子の姿が残り続けると思います。そう、決して他人事ではない自らの老いを物語に投影してしまう、この作品はそういったとても怖い側面も持ち合わせていると感じます。高齢化社会を生きるあなたに是非一読をお薦めしたい傑作だと思いました。

2022/03/28

starbro

原田 ひ香は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、著者の新境地でしょうか、下流老人犯罪スレスレ連作短編集の佳作でした。これからこういう思考をする下流老人が増殖するかも知れません。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000303.000016935.html

2020/12/19

ウッディ

同居していた親友を亡くし、経済的にも苦しく、将来に不安を感じる76歳の桐子さんは、刑務所に入れば生活の不安から解放されると思い立つ。「人に迷惑をかけず、できるだけ長く刑務所に入れる」犯罪はないかと考えるあたりが、人が良く、真面目な桐子さんらしく、共感します。高齢化が進み、年金や財産が少ない孤独な老人の中には、刑務所の中にいる方が幸せと感じる人いてもおかしくない。けれど、まっとうな人生を歩んで来た人には、手を差し伸べる人がいる、そう信じさせてくれるハートウォーミングな物語でした。面白かったです。

2021/06/12

ノンケ女医長

結婚する機会に恵まれず、76歳まで一生懸命に生きてこられた一橋桐子さん。将来をとことん案じて、お掃除の仕事もきちんとこなされながら、追い詰められていく様子に胸が苦しくなった。一人で生きていく決断をするのは、こういうことなんだなと教わった。「老人の死というのは結局、これまでの人生の答え合わせなのかもしれない」(309頁) は、本当に名文だと思う。桐子さんが、いろいろな人に支えられ、希望を見出していく作品展開に、何度も泣きました。表紙に描かれた様々な品々にも、桐子さんの苦労と人柄も感じました。

2022/04/24

R

現代のお一人様の老後といった感じだろうか、身寄りのない身の上で、シェアしていた同じくらいの年齢の女性が亡くなった。その後の寂しさ、生きる意味、そもそも生きていくことが辛くなっていく、それも経済的に。それを打開するために犯罪に手を染めて、出来るだけ長く刑務所にいよう。そのためにあれこれと、画策しようとするけども、生来の真面目さがある意味邪魔をしていたり、でもそれによって、ある種救われたりと、読んでいて気持ちのよい物語だった。しかし、おひとりさまの老後については、身につまされるものがあるわ。

2021/04/13

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