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さみだれ (文芸書)

さみだれ (文芸書)

さみだれ (文芸書)

作家
矢野隆
出版社
徳間書店
発売日
2021-08-25
ISBN
9784198653170
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さみだれ (文芸書) / 感想・レビュー

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W-G

読ませる部分もあるにはある。特に序盤、晋八の登場から、瀬戸に向かうあたりまでは、登場人物それぞれが、裏に何かを隠し持っているような不気味さが、とても良い雰囲気を醸す。晋八の過去が明らかになりだし、仙右衛門が現れてから、徐々に期待外れな方向に進み、人物的な意味でも剣の強さでも、晋八が一気に俗物化してしまったことで、物語が失速。ラストで次郎長が見せる、博徒の非情な一面も、インパクトはあったが、もう少し仕込みに頁を割いて、丁寧に持っていって欲しかったところ。何が描きたかったのかが、イマイチ見えない作品だった。

2022/07/03

ポチ

清水の次郎長の子分の晋八が主人公。この晋八がメチャクチャで人を殺すのが楽しみという人物だが、哀れでもあるなぁ。次郎長も奥が深くて中々いい親分。サラッと読了。

2022/03/15

Book Lover Mr.Garakuta

【図書館】【速読】:清水の次郎長の客分晋八の物語。

2022/02/20

あここ

面白かった。清水の次郎長、森の石松って聞いたことあるだけで接したことなかった。任侠団体。史実なのか空想なんか区別つかん。人物像とかも作家さんによって違うかもしれんし読んでみたいなぁ。今作は次郎長一家に近づいてきた謎の客人、晋八目線。次郎長さんたちは脇か?と思いつつラストでガッツリ存在感。まるっと主役喰ってゾクゾクした。これが博徒。ただの殺し屋になってしもうた晋八には見切れんかった。本性見せへん。見せたら終わり。命懸け。親分への信頼、一家の結束は羨ましい…けど博徒。何か複雑やなぁ。子分のキャラも良かった。

2022/02/05

dragonfly

清水の次郎長が出てくると知り読んだ。次郎長一家に流れ着いた晋八が主人公。深みはなかったがすらすら読めた。次郎長関連では、北方の『草莽枯れ行く』がお勧め。

2022/03/12

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