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おもみいたします

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作家
あさのあつこ
出版社
徳間書店
発売日
2022-11-12
ISBN
9784198655563
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おもみいたします / 感想・レビュー

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いつでも母さん

あさのさんの新しいシリーズが始まったってことですよね。評判の揉み師・17歳のお梅がほぐすのは凝った体だけじゃない。序の段の話がどこに繋がるのか分からぬまま、話は進む。中堅の瀬戸物商・今津屋のお内儀・お清の凝りをほぐすのだが、お清には抱えているものがあった。あれやこれやと相変わらずあさのさんが巧い。お梅を支える犬の十丸や時々顔を出す先生と呼ぶ天竺鼠のキャラも好みだ。お清の所で知り合った親分・仙五朗とはこれからも関わる事になるのだろうな。実家を出たお梅がいつか両親と再会する日まで、楽しみに追いかけたい。

2022/11/28

タイ子

まるっごとあさのさんの世界観溢れる作品。盲目の揉み師・お梅。目は見えなくても、いや目が不自由だからこそ感じる人の心の中に巣食う闇、身体の中から訴えてくる人に言えない思い。お梅の傍に常に寄り添う一匹の不思議な犬・十丸と人には鼠に見えるこれまた不可思議な老人。この繋がりが判るのは最終章。お梅の芯からほぐれる最強の揉み手にお世話になりたい、そして登場する紅葉屋の豆大福が食べたいと何度も思いながら読了。シリーズで読みたい作品。

2023/01/20

初美マリン

目の不自由なお梅には、異界の守護神がいた。彼らの助けを借りながら凄腕のもみ治療をする。目が不自由な故にその他の五感が鋭く事件を解決する。子供ながら一生懸命に仕事をこなすおまさなどのキャラクターもよくなかなか面白かった。

2023/09/22

Ikutan

五歳の時に光を失ったお梅。彼女の生業は人に揉み治療を施すこと。彼女に揉んでもらえば、身体の不調も心の不調もすっきり。光は失っていても、匂いや気配や指の感触で、晴眼の人以上に状況や相手の心を読み取ることができるのだ。そんなお梅が揉み治療を施した先に、岡っ引きの仙五朗がやって来て、長屋でお吟さんが殺されたと言う。下手人は誰?動機は?事件の真相は?お梅にはお伴に白い犬の"十丸"がいるのだが、彼の突っ込みが楽しくてクスリと笑える。この″十丸"と天竺鼠の″先生″の正体は?ちょっと不思議なお話でした。続編あるのかな?

2023/01/18

ゆみねこ

5歳で光を失い盲目になったお梅は、凄腕の揉み師。揉んだ人の身体はすべて指が覚えている。頭風に苦しむ今津屋のお清を訪ね、お清の身体に潜む淀みを感じる。裏長屋のお吟殺しを探る目明しの仙五郎との出会い、お梅に寄り添う十丸と天竺鼠の先生。面白くて大満足、これはこの1作で終わってはもったいない。

2023/06/02

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