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韓非子 (徳間文庫 ち 7-9 中国の思想)

韓非子 (徳間文庫 ち 7-9 中国の思想)

韓非子 (徳間文庫 ち 7-9 中国の思想)

作家
西野広祥
市川宏
出版社
徳間書店
発売日
2008-08-01
ISBN
9784198928346
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韓非子 (徳間文庫 ち 7-9 中国の思想) / 感想・レビュー

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「逆鱗に触れる」「矛盾」など出典の元となっている『韓非子』55篇から自説を直接述べた論文体・問答体の文と、説話類を編纂した主要文を抜き出してその思想を明らかにしている。抄訳ではあるが、内容はよくまとまっている。韓非は法こそが、すべての人民が従うべき、唯一絶対の基準であるとした。解説には韓非はひとりの人間が絶対的な権力者になるには、どうすればいいかをテーマに君主に訴えかけた。その答えは法の確立であり、その運営のために徹底した人事管理をすることで君主の個人的徳に頼らぬ現代的統治が可能になると考えた、とある。

2015/02/11

n yamamoto

紀元前3世紀はじめ中国の韓という国の王の妾の子として生まれた非氏。 「韓 非先生」って本。 現実主義で好き。 説難はじめ2000年経っても全く色あせてないんだなぁ。 待ちぼうけや矛盾の話も。

2017/01/08

からくり

統治理論の名著。韓非子には、政治を実践する立場からの課題、解決策が書かれており、また現場のリアリティがふんだんに盛り込まれている。君主からすれば、先王の政、道徳による政治等の抽象的な儒家の説法より、富国強兵を真剣に考え、血なまぐさい政治現場を実際に見てきた韓の公子、韓非の法・術論を知りたかったのだ。だからこそ始皇帝の評価も高かったのだろう。しかし、法治では統治の正統性を担保できないのが欠点だ。この点では、韓非が馬鹿にした儒教の方が圧倒的に優れていたことに留意したい。秦が滅びた一因もまた韓非子にある。

あさとかずゆき

トップがマイクロマネジメントに走ってはいけない、形式至上主義は馬鹿げている、など現代にも通じる組織論

2022/01/18

凸凹

今も昔も人が欲望によって動くことは変わらない。人を思い通り動かすにはどうすべきかが書かれている。韓非子は、2千年以上前に書かれたが、現代に通じる部分も少なくない。

2013/09/25

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