飯綱颪: 十六夜長屋日月抄 (徳間時代小説文庫)
飯綱颪: 十六夜長屋日月抄 (徳間時代小説文庫) / 感想・レビュー
お狸債
十六夜(いざよい)長屋に住む甚六が山さん(海野儀助、飯綱流格闘の継承者で狩人の頭領)を拾う。真田家の忍軍団も足軽として存在していたり、信州松代藩真田家家臣の原八郎五郎と恩田民親が出てきたり。大筋は山さんを中心に周囲の人々の市井物と伝記物の合作。<解説>で細谷正充さんがデヴュー二作目でこれだけ書ければ充分だと評価されている。程々に、面白いと思います。僕僕先生と比較するとやや見劣りはしますが。
2018/09/15
はかせ
再販だったとはしりませなんだ。しかし10年前に伝奇小説と時代物にかけてうまくまぜあわせる力作を刊行されていたのかと感心することしきり。
2018/11/05
だいゆー
(^^
2018/08/06
Dyans
前半はこの話の筋立ての方向が見えず、この大男は何者なんだ?という感じ。大家が旅の資金を出すという話が出てきてから方向性がはっきりしてくるのだが、この話の出方が突飛。二人の家老の存在意義も無理に作られたものの様。で最後は怪異な力の戦い。怪異な伝奇ものだけなら話がわかり易かったな、というのが読み終わっての感想。ただ、読中は面白く読める文章だ。
2021/01/31
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