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旗師・冬狐堂四 瑠璃の契り (徳間文庫)

旗師・冬狐堂四 瑠璃の契り (徳間文庫)

旗師・冬狐堂四 瑠璃の契り (徳間文庫)

作家
北森鴻
出版社
徳間書店
発売日
2021-02-10
ISBN
9784198946258
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旗師・冬狐堂四 瑠璃の契り (徳間文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

北森さんの「冬狐堂」シリーズの短編集第2作です。3つの短編と一つの中編が収められていて楽しめました。このなかで印象に残ったのは、「倣雛心中」と表題作です。前者は高名な作者の人形で十カ月の間にサンドも返品されてしまう、ということでその裏には人形の秘密を知っている骨董業者との対決で主人公はもう一つの人形を探し出し、その更なる秘密を解き明かします。表題作は、友人の写真家の硝子との友情が語られます。瑠璃ガラスの三つ揃いの切子碗が二つまでは見つかりますが・・・。

2023/07/09

五右衛門

読了。旗師冬狐堂シリーズ最終弾。終わってしまいました。けれども最後の最後迄陶子らしく仲間に励まされながら、又自分の感覚を研ぎ澄ませながらの謎解き、そして半沢バリの倍返しぶり。楽しませて頂きました。この調子で行けば次回作は?と期待してしまいました。本当に惜しい。でも又再読してこの世界に帰って来たいと思っています。ありがとうございました。そして次は準レギュラーのあの方の物語に。

2022/01/17

ぽんすけ

冬狐堂シリーズ短編集にして最終巻。カメラマンの硝子さんにスポットを当てた表題作「瑠璃の契り」が良かった。今まで何かと公私の別なく陶子の味方になってくれて、時に励まし、時に𠮟りつけ、陶子の闘志を奮い立たせてくれた硝子さん。すごくいい関係で素敵な同志という感じでこのシリーズの名脇役だと思う。そんな彼女が感情の揺らぎを見せた瑠璃ガラスの切り子碗。それを作った職人への密やかな想いを言葉を尽くすのではなく、一筋の涙で表現したところが硝子さんの心情をこれ以上なく表していて情感があった。シリーズ最後というのが惜しい。

2022/08/31

そうぺい

初読。シリーズ4。短編連作集。面白かった…とともに喪失感が。もう続きは読めないのですね…。相変わらず暗い話と殺人にまみれていますが、抜群に面白いですね。陶子も成長してますし、想像できる佇まいが柔らかさも帯びつつ…と。惜しいなあ。他に骨董を扱った良作がないのかなあ…お涙頂戴とか中途半端に歴史改変や偽説とか無しで、ないものか…創ればいいの笑笑?このシリーズだけを見れば、北森さんは短編の方が素晴らしいですね。今作は特筆した作品は無かったけど、丁寧ですし、今後例え盲となっても活躍する陶子が見たかったですね。

2021/04/13

小梅さん。

旗師の生命線ともいえる目を患った陶子。 でも、陶子はくじけない。あきらめない。 それでこそ陶子。 瑠璃の契りの硝子さんの過去が切ない。 見つめる陶子の眼差しが優しいのが嬉しい。 かつての夫を探して福岡に飛んだ陶子が活躍する黒髪のクピドも読み応えがあって素晴しい。 シリーズはこれで最後だけど北森先生モードに入ってしまったので、他シリーズを引き続き読みたい。

2021/02/17

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