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有栖川有栖選 必読! Selection6 求婚の密室 (徳間文庫)

有栖川有栖選 必読! Selection6 求婚の密室 (徳間文庫)

有栖川有栖選 必読! Selection6 求婚の密室 (徳間文庫)

作家
笹沢左保
出版社
徳間書店
発売日
2022-08-09
ISBN
9784198947644
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有栖川有栖選 必読! Selection6 求婚の密室 (徳間文庫) / 感想・レビュー

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http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/08/post-8ca98a.html コブ付きの探偵として、ちょっとおもしろい趣向です。

2022/08/16

だるま

数ある笹沢作品の中から有栖川さんが選んだ傑作集の第6弾。このセレクト、段々と質が落ちている気配だったが、これは面白かった。笹沢氏が初めて密室トリックに挑んだ作品との事で、そのトリックの実現には何の失敗も許されない相当な厳しさがあるが、ギリギリセーフだと思う。『他殺岬』の主人公が再び探偵役になり、密室の事件を自殺だと主張する者と他殺だと主張する者の意見の後に自分の推理を披露する。実に単純な構成で、書く作家に寄っては中編で纏まりそうな題材なのに、主人公のロマンスとかを入れて長編に仕立て上げたのが見事だった。

2022/09/03

コチ吉

このシリーズ、何となくセレクトの質が落ちてきたと思っていたが、密室トリックに真っ正面から挑んだ作品とのことで、手に取った。前半の自殺説はあえて取り上げる必要はないと思ったが、成立するのかギリギリの犯罪計画は探偵の愛欲の物語と相俟ってそれなりに読ませてくれる。

2022/10/06

やまだん

軽井沢の別荘の敷地内の密室で、老夫婦が殺害される。老夫婦の養女である美貌の女優、西城富士子に求婚できるのは、最も説得力のある推理をした者。弁護士、医師、ジャーナリストの3人が推理を競う。こう書くと、ガチガチの本格モノというイメージだが、3人の探偵役のうちの1人の推理は、密室で死体が見つかったのだから自殺、というもの。推理合戦、多重解決モノというほどではない。それでも、さすが笹沢左保と思わせる話運びのうまさはある。1978年の作品で、ところどころに古臭さはあるが、十分に楽しめるデキの作品である(60点)。

2022/09/03

しゅー

★★★なんだかんだ文句を言いながらも、この有栖川有栖セレクションを読み続けている。その中でも本書はミステリとしての趣向を一番楽しめた。相変わらず〜当時の出版社の要求なのか〜妙なロマンス要素とか余計な味付けはあるものの、密室トリックの扱い方は見事だ。あえて「扱い方」と書いたのは、トリックそのものがスゴイと言うよりも、物語への溶け込ませ方が巧いからである。演出を変えたら十分に新本格の古典として通用するのではないだろうか。「リアルさ」を尊ぶ人は色々揚げ足とると思うけど、素直にやられた〜と思える結末で良かったな。

2023/03/30

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