ひかる石のおはなし (読書の時間 7)
ひかる石のおはなし (読書の時間 7) / 感想・レビュー
☆よいこ
児童書。小学3年くらい〜。楓は学校の帰りに、ほんのり光る石を拾った。石に話しかけると答えてくれるような気がした。楓のママは死んでしまって、いない。悲しすぎて楓はしゃべらなくなった。でも、石に話しかけると楽しかった。ある晩石に話しかけている楓に、パパがママのことを話してくれた。ママは登山が大好きで、恐竜や化石のことも詳しくて石が好きだったと。「だまっているように見えるけど、ほんとうは、石っていうのは、もの知りで、おしゃべりなのかもしれないぞ」▽ステキな話でした。
2021/04/29
びわこっこ
お母さんが亡くなって、声が出なくなった、小学生の楓くん。学校帰りに見つけた「ひかる石」が友だちになった。楓くんにだけ聞こえる「ひかる石」の言葉。それは、亡くなった登山家のお母さんの声だったのか。お父さんから、アメリカの化石の森へ、お母さんと一緒に行った話を聞かされて、「ひかる石」が、もしかしたら一本の木だったかもしれないと聞いて、蛍石、地球の歴史、巨大隕石、恐竜の絶滅など、お父さんの話によって、楓くんは、おしゃべりな物知りな男の子になっていく。科学読み物のようで、面白かった!そして感動作でした。
2021/05/08
J D
表紙絵に魅力を感じ手に取りました。ルビのふられた本を読むのはいつ振りだろうか。こころが温まる本でした。多くの小学生に読んでほしいなと思った。たくさん話せるようになって良かった。石にも興味が湧きました。
2022/05/17
shiho♪
図書館新刊棚で。挿し絵が多く読みやすいので、読書苦手な子にも最適。中学年向き。 母を亡くしたショックからことばを失った少年・楓。学校からの帰り道、不思議な丸い石を見つけます。 登山家のお母さんも石が大好きだったと知り、繋がりを感じた楓。徐々に立ち直っていきます。 小さな石はもしかしたら宇宙からきた隕石かもしれない、もしかしたら恐竜に踏まれていたのかもしれない…。そう考えると何かとても大きなものに包み込まれているような感覚になります。 きっと楓もお母さんと石をそんな風に重ねて感じているのでしょうね。
2021/09/25
おはなし会 芽ぶっく
小学校3年生の楓くんは、お母さんを亡くしてからしゃべらなくなりました。お母さんは死んだんじゃない、という気持ちが、心の中に大きなかたまりになってしまったのです。ある日の学校からの帰り道、楓くんはまんまるい石を見つけます。それは暗いところでかすかですが光る石。持ち帰り部屋で大切にしています。石に語りかけると返事があるように思えてきます。そして石と語っているとき、お父さんに見つかり…。 受け入れがたい現実を受け入れた時、命の重みと輝きに気づくのですね。 化石の森、行ってみたい。
2021/05/12
感想・レビューをもっと見る