潮が舞い子が舞い(1) (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
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「潮が舞い子が舞い(1) (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)」のおすすめレビュー
中二病ならぬ高二病? 長すぎるセリフが止まらない、田舎の高校生たちの物語
『潮が舞い子が舞い』(阿部共実/秋田書店)
高校2年生の甘酸っぱくない“しょっぱい”時間を描くのが『潮が舞い子が舞い』(阿部共実/秋田書店)だ。
毎回ひとりの生徒にスポットがあたり、なんということもない彼らの青春が、阿部節とも言うべき哲学的な長ゼリフと共に語られる。そんな本作を紹介する。
阿部氏といえばうまくやれないひとたちの物語『空が灰色だから』や『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』で話題になった。そしてガールミーツボーイストーリー『月曜日の友達』でも辛く苦しく、そして明るい少年少女の物語を描いてきた。では2019年9月に発売された第1巻を中心にレビューしていこう。
■友情、恋愛… 取るに足りないことにてんやわんやの青春群像劇 舞台は潮(しお)が香る海のそばにある、ちょっと田舎の共学高校。その2年4組を中心に物語はすすむ。
青春群像劇と書くと高尚そうだが、ぜひ皆さんの高校時代も想像してみてほしい。16歳から17歳の子どもたちはみんな騒がしく、てんやわ…
2019/12/1
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潮が舞い子が舞い(1) (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ) / 感想・レビュー
トラシショウ。
「案外こんな黴くせえ話が大人になったら大切な話になったりするもんかな」。何も無いのが特徴の様な、潮が舞い込む海沿いの田舎町。幼馴染同士の水木と百瀬、悪友の火川と風越、押しの強い虎美と逆張りの右左、親しみやすい犀賀ら、同じ高校の二年A組の他愛なく、かけがえのない日々を描く。「空が灰色だから」「ちーちゃんはちょっと足りない」「月曜日の友達」等、青春のボタンの掛け違いが産む蹉跌を好む俊英の新作は、意外にも毒気抑えめの青春群像コメディ。会話の組み立て等、今回かなりセンスに振って来たと言う印象(以下コメ欄に余談)。
2019/09/15
山口透析鉄
BookLive期間限定版で①②巻を。 割としょうもないけれどそれなりに楽しいやり取りをしているような。バーグマンさん、北欧系なら本来はベルイマンと読むんでしょうね。 ちょっと名前が独特で、再読しないとダメそうなので、割り引いている電子書籍、購入しました。(BookWalkerでこの作品の1・2巻など) ちゃんと再読します。
2023/08/21
オザマチ
テンポ良いなぁ。バーグマンの回が好き。
2020/04/30
ジロリン
今まであまりそういうジャンルに関わってこなかったのでよく分からんが、いわゆる「日常系」のマンガなのかな?その手のマンガとしては<いつか失われるであろうモノ>に対する寂寥感に溢れる気がするのは何故だろう。作中の「こんなショッパイ話も、いつか大切な思い出になるんだろうな」という会話が、やけに印象に残る。「『青春』とは、その最中にいる当事者には、絶対に気付けないものだ」…先日、他の本で目にした言葉が思い起こされる。そのくせ、思わず吹き出しちゃうようなテンポのいい会話に溢れてる、という何とも絶妙な読み味のマンガ♪
2019/09/16
十二月の雀
登場人物全員可愛い。宇佐くんと中畔さんが萌えキャラすぎてきゅんきゅんするわ。
2022/01/11
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