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自殺会議

自殺会議

自殺会議

作家
末井昭
出版社
朝日出版社
発売日
2018-12-15
ISBN
9784255010939
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「自殺会議」のおすすめレビュー

不倫相手とダイナマイト心中した母…家族の自殺をおおっぴらに語れない理由とは?

『自殺会議』(末井 昭/朝日出版社)

 人が亡くなったとき、残された家族に死因をあれこれ聞くのは失礼なことだ。病気や事故のときでさえ遠慮があるのだから、自殺だったらなおのこと。

 だが、しかしである。ここには無自覚の“お約束”が横たわっている。それは、「自殺だったらなおのこと」、つまり「どうして自殺は、世間にあけっぴろげに語れないのか」ということだ。常識的なところで答えを引っ張り出すなら、自殺はするべきでないとされているので、それを破ってまで断行した苦しみのそばには簡単に近寄ってはいけない、というところだろうか。

 しかし、結論から先に言ってしまえば、自殺に触れてはいけないという遠慮は、まったく良いものではないようだ。むしろ、自殺を隠さず堂々と話せる世の中こそが、生きやすい社会なのだ!

 このように気づかせてくれるのが、『自殺会議』(末井 昭/朝日出版社)だ。親や子どもが自殺をした人や、自殺の名所で防止活動に取り組む人などから、心の内を聞き出したインタビュー集となっている。念のために言っておくと、本書は、自殺を肯定しているのではなく、自殺しなくてもいい…

2019/1/29

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自殺会議 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

fitzgerald12

末井氏は書く「自殺でもしなけりゃやってられない世の中なのだから…感度のいいアンテナを持っている人は、人々の悪意をついキャッチしてしまう…」だから自殺する人が好きだと。しかしこの本を通じて感じたのは、だけど死なないで、というメッセージだ。死者へのリスペクトを持ち、かつ生きることが大切だと教えてくれた。少し感動さえした。

2019/02/11

おもち

死ぬっていう現実を前にして語られる言葉はどれも真実味があって興味が湧かずにはいられない。誰も死について本当のことは知らないから誰にもその人の死についての考えは否定できない。私は死ぬのが最上級に恐いので、死にたくないしそこに飛び込んでいく気持ちはわからない。それでもふとした瞬間に、ここで踏み外したら死ぬな崩壊するなという感覚はあって。そういう現実のフチのような場所。この本のに載っているのはそこでなされた不思議な対談なんじゃないかと思った。深刻な恐い雰囲気じゃない。不穏な気持ちが少しでもゆるめば良い。

2019/01/18

鳩さぶれ

ドキッとするタイトルだが、幼少の頃に実母が愛人とダイナマイトで心中したという激しい実体験を抱える著者が、「自殺」をテーマに、日本一自殺率の低い町の秘密を研究している学者、自殺防止活動を行っている地域団体、筋ジストロフィー患者の詩人などと会ってインタビューしたり、それにまつわる日本国内の様々な場所を訪ねた記録。実にエキサイティング、実に痛快、結果として「生きるとはどういうことか」が見事に逆照射されている。特に自殺率の高い精神病患者が実は「豊かな内面を持つ人」と捉え直す「べテルの家」の取組みは素晴らしい。

2019/03/17

mizuuuki39

末井さんも、インタビュー相手の人たちも、なんというか色々さらけ出してる。「不倫相手が自殺未遂して〜」とか「妻の出産を撮ってたら子どもにちょっとした後遺症が〜」とか。倫理観を揺さぶられた後で「そういう感じで生きてもいいよね、別に」と思って、肩の力が抜けた。「妹が転落死したのは事故だと思ってたけど、よくよく考えたら事故にしては不自然で…」という回もすごく印象的。自殺かどうかも白黒つくとは限らないのだから、大切な人が死に向かう苦しみだって本当には理解できないのかも。それでも一生、考えてしまう訳だけど。

2019/01/25

イトウマコト

冬休みの課題図書(のはずだった)『自殺会議』読了。 末井さんの文章は優しい気持ちになれる。凄く良い、ひとりになれる読書というか。 読書って行為が一人でするという事もあるけど、色々と解きほぐされてちゃんと一人になれるのが心地良い。死にたくなったら、本を読めば良いと思う。僕はそうします。 #読書 #自殺会議 #末井昭 #朝日出版社

2019/01/26

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