読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

銀の匙

銀の匙

銀の匙

作家
中勘助
安野光雅
出版社
朝日出版社
発売日
2019-09-07
ISBN
9784255011271
amazonで購入する Kindle版を購入する

銀の匙 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

よこたん

“地上の花を暖い夢につつんでとろとろとほほえましめる銀色の陽炎のなかにその夢の国の女王のごとく花壇にはここかしこに牡丹がさく、白や、紅や、紫や。” 美しきものを美しいと、可愛らしきものを可愛いと、当たり前に言葉にだせる女の子が羨ましかったのだろうな。幼き頃、心の抽斗にひとつひとつ詰め込んだ宝物のような思い出を、手に取り、眺め、振り返り、丁寧に綴られた物語。虚弱としても、伯母からの過保護すぎる慈しみを一身に受ける姿は、傍目には女々しく、周りが苛つくのもわかる。年老いた伯母との再会の場面には、泣かされた。

2020/09/07

クリママ

明治18年生まれの中勘助の幼少期と少年期を綴った作品。病弱なため伯母に負ぶわれ、まともに歩いたこともない程過保護に育てられた。日常生活や友達、学校のこと。後半は10歳過ぎ、日清戦争が始まる頃から。感受性豊かな心、率直なまなざしがそのまま文章となって表れる。注釈には安野光雅の挿絵が付き、それがよく合っている。懐かしく見知っているものだが、若い人たちには知らないものばかりだろう。全て直に触ることのできた当時の子どもに比べ、ゲームのボタンしか触らず、スマホの画面しか見ない今の子どもはかわいそうに思った。

2020/08/01

ロア

淡々とした細かい描写や表現が、とても繊細で美しい(*´ㅈ`*)♡毎晩寝る前に少しずつ読み進めました。✳︎✳︎✳︎本書は現時点で読み終わってる人が私含めて3人しかいないため、読友さん達とも全然共読にならない悲劇発覚( ; ; )さみしいので、読了者数4,000超えしてる文庫の方もいつか改めて読みたいと思います。

2019/11/25

ねここ

灘高のある教師が教科書を使わずこの本だけを3年かけて学習する、と聞いて、いつかは読んでみたいと思っていた。安野光雅さんの挿絵も嬉しい。漱石に推薦された文章は確かに美しい、がそれより、男子2人を育てた母として、□ぽんの虚弱さ、繊細さを心底心配した。同居する伯母に育てられるが、その甘やかし方にも程がある。しかし極端ではあるが教養のある伯母に守られ、泣き泣き大きくなっていく。悲しくて泣き、怖くて泣き、美しくても泣く。今で言うHSCだな。それでも東大国文学部へ進み作家になるのだから、見守る存在がいるのは大切な事。

2020/05/02

peace land

岩波文庫の「銀の匙」を読んだのは学生の時だった。その時付き合っていた人が、母の愛読書だと言ったから。今回読んで、こういう内容だったのかと改めて思った。多分その時は読んでも味わえなかったと思う。母の愛読書だと言った人も今になって思うと、どういう人かな… 今回は、安良光男が、絵が描きたかったのかもしれない。安野光男の赤毛のアンとか…挿絵は楽しい。

2019/11/07

感想・レビューをもっと見る