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グッバイ、コロンバス

グッバイ、コロンバス

グッバイ、コロンバス

作家
フィリップ・ロス
中川五郎
出版社
朝日出版社
発売日
2021-03-02
ISBN
9784255012117
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グッバイ、コロンバス / 感想・レビュー

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buchipanda3

「ぼくらはぶくぶくと息を吐きながらキスをした。グリーン・レーン・カントリー・クラブのプールの水底で」。プールサイドでブレンダに一目惚れしたニール。堪らず彼女に電話した。声を2オクターブも高くしながら。50年代後半のNJ州の街を舞台に描かれる青春小説。古めかしさはあるが、格好つけた感性や軽妙な言い回しに惹き付けられた。ユダヤ系アメリカ人(著者も)の家庭をさらりと細部まで注視した描き方も興味深い。自我と恋愛の不確かさをこじらせるのは若さの特権だがニールは一方的過ぎたかな。先への憂い、過去への懐古が入り混じる。

2021/03/27

ともっこ

ユダヤ系アメリカ人の主人公と裕福なユダヤ系お嬢様との恋愛小説。 淡々とした物語だが、主人公の仕事に対する姿勢、恋人の家族に抱く感情、黒人の男児との関わりなど、深い描写があるわけではないそこをじっくり考察したくなる。 グラディスおばさん(主人公のおばさん)のキャラも独特、恋人の母親へ抱いた主人公の第一印象なども興味深かった。 身勝手な主人公(若さゆえか)には終始苛立ちを覚えた。 こういう人、実際にいるし知っている。

2021/03/24

くれの

青春の煌めきと愚かさを併せ持つ類稀な物語でした。50年代後半のニューアークの空気が間近に感じられます。彼の幼さが彼女を苦しめ、後に振り返り彼女に心から愛されていた事を知る。恋愛の普遍さを感じた素敵な一冊でした。

2021/04/07

Mark.jr

長いこと、アメリカを代表する作家だったPhilip Roth。本書は、そんな著者の初期代表作にして出世作の新訳です。当時はおそらくかなりセンセーショナルな作品だったのかもしれませんが、今読むと実に素朴な青春恋愛ものです。しかし、この作品に含まれているモラトリアムな空虚感は、今でも十分通じています。初期の村上春樹作品が好きな方にオススメ。

2021/05/07

ゲットアップウィズイット

思ったよりユダヤ系アメリカ人の話がいっぱい出てくるの全然覚えてなかった。(ブレンダの母親とのやり取りとか) 当時と今では性に対する規範が異なるんだなと思った。60年代終わり頃が舞台だったら別の展開もあり得たのでは...。ロスの作品ではヒューマン・ステインと父の遺産が特に好きだけど、新訳で読み直してこれも良いじゃんと思った。テーマといい長さといいなんか芥川賞受賞って感じがする小説。

2021/04/30

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