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本格・結婚殺人事件

本格・結婚殺人事件

本格・結婚殺人事件

作家
辻真先
出版社
朝日ソノラマ
発売日
1997-01-01
ISBN
9784257790259
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本格・結婚殺人事件 / 感想・レビュー

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雪紫

ポテトがミステリの賞を短編で受賞。ということはスーパーとの結婚も間近。盛り上がる周りをよそに選考委員に色んな事件が続発。そして、様々な結婚模様を見せられるふたりの結婚の行方は?昔に比べればおとなしめだけど盛り込んだ趣向や、トリッキーさに満ちた「結婚」に望む2人らしい気合いの入ったお話。文月殺害のアリバイトリックとか盲点付かれたし。しかし、作中作の応募作短編3つ結構好み別れて毀誉褒貶だけど、どれも辻さんらしいし、出来悪くないぞ。個人的には部屋の鏡視点の「鏡」が好みかな。復刊希望。結婚おめでとう。

2021/01/23

イシグロ

牧薩次と可能キリコ、通称ポテトとスーパーと言えば、辻真先先生のミステリ作家としてのデビュー作であり、日本の青春ミステリの嚆矢とも言えるシリーズ。そして自分にとっては、まだうぶだった少年時代に初めて叙述ミステリの洗礼を浴びせられた作品でもあるのです。 いきなり匿名の作中作が3編並ぶあたり、流石の展開ですが、コンセプトの面白さに比べてトリックが小粒、というのも辻先生であったり。色々と今読むと古いなと思うところもあるんですが、言うても20年以上前の作品なので、そこはそれということで。ご結婚おめでとうございます。

2021/09/03

gkmond

文庫化が迫っているので積読にしてあったハードカバー読んだ。97年の本を先生は遺書と呼んでいて、その時点でシリーズ開始から25年だった。それから26年経ってこの本文庫化で、先生まだご健在に新刊出してる奇跡。内容的には途中でトゥルーマンショーなんじゃない? と思った予想は見事に外れた。面白かった。しかしこれだけラスト盛り上げてこれがシリーズ完結作じゃなかったのもすごい。ひょっとすると来年くらい続編出るんじゃないのか(これの次のラストからすると難しいかなあ)。ともあれ楽しく読んだ。今年はたぶんこれで打ち止め。

2023/12/31

canabi

78ー2022

2022/09/21

地雷原

あああ、侮った……。「名手・辻真先の作とはいえ手の跡が残ってるぜ! 犯人はコイツでトリックはこう、動機はこうこうこうでこうだろう」と思って読んでいたら、まるごと呑まれてしまった。確かに辻には書き急いだような作も多いが、スーパーとポテトの結婚で手を抜いてくるはずはなかったか。プロポーズを見てにやにや、マリッジブルーを見てにやにや、二人の絆を見てにやにやとさせられる、一種危険な本でもある。作中で酷評される作中作も、正直なまじの短篇集に入っている短篇ミステリより粒ぞろいに思えた。

2010/02/25

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