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臨床の詩学

臨床の詩学

臨床の詩学

作家
春日武彦
出版社
医学書院
発売日
2011-02-01
ISBN
9784260013345
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臨床の詩学 / 感想・レビュー

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tom

後半の「辺境の作法」が面白い。精神科医を疲弊させる当事者(ということは、世間の人にとっても困った人ということになるのだけど)に対する理解と対応の在り方が、なるほど、そうですよねという感じ。そして、とても正直で実際的な治療スタイル。この本、けっこうお勉強になります。

2018/08/15

澤水月

精神科で患者/医師がふと漏らす一言の味わい、好転例も。自傷両手で指5本欠損患者に「不便では?」「俺器用なんです」PCスタタて連想。「今日は確認を」「役人…」「?」「語呂が似てるな、て」「悪人も似てますね」「来週悪人モードで来ます」とうつ女性が苦笑できたり。著者得意の文学混ぜ、相田みつを嫌いながら都築響一の相田評にうちのめされたり。「母さん、蛇を見たよ…暗いよ」母が見ると少年の脚が胴体ほど膨れてる話ある「怪談」章マジ怖。後半はプロ向け、人格障害は時薬で待つしかない、躁は自身醜さのようで不快など本心すぎ!

2014/11/20

小鈴

久しぶりの春日武彦。内容は「臨床の詩学」と「辺境の作法」の二部構成。タイトルだけでも十分そそられるのだが、読むと春日節炸裂でなかなか愉しい。春日先生との相性は人それぞれですが、私はやっぱり春日先生が嫌いになれない。好きではなく、嫌いになれないんだけど(笑)。ある意味とても素直で実直な人だと思う。本人はこんな評価は安易すぎると怒るかもしれませんが。

2011/04/13

メルセ・ひすい

14-79 初出『看護学雑誌』`09.11号~`10.11 連載中に執筆不安からタロット占いに…効果?でもマゾを擽られ、チョット(*^.^*)患者が何気なく洩らした言葉、医療者が捨て鉢につぶやいた言葉が、事態をごろりと動かすことがある。そんな臨床の奇跡を、精神科医が渉猟する。医療者を深いところで励ます、意外で突飛で切実な言葉のコレクション。★私たちが木々を眺めるのは 木々が好きだからではなく 眺めることが好きだからだ  全部地表の下に隠したまま 木々は 花を咲かせる 私達の視野のなかで おどけるために 拝

2011/04/04

青いフィット

とても楽しくて、爽快な気分になれました。医療者の正直な気持ちが綴られていて、私の心のなかのモヤモヤが何か分かった気がしました。あと、精神科へのイメージも随分変わりました。先生、安易に何でも精神科だ!って、手に余る患者を転院させてごめんなさい!と、伝えたいです。

2011/06/01

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