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オープンダイアローグとは何か

オープンダイアローグとは何か

オープンダイアローグとは何か

作家
斎藤環
出版社
医学書院
発売日
2015-06-22
ISBN
9784260024037
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オープンダイアローグとは何か / 感想・レビュー

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夜間飛行

オープンダイアログは患者を囲んで関係者が自由に対話を交わすだけという画期的な治療法だ。統合失調症、鬱、PTSDなど幅広く効くらしい。対話の中心にいる患者は、時には自分について専門家同士が語る話を聞くことになる。こうして双方向の観察を保ちつつ決して結論を出さない。バフチンのポリフォニー理論が応用されているそうだ。医師という権威が介入しない点は注目すべきで、そこに生じる不確実性への不安を全員で共有し、開かれた対話によって言語化していく過程に温かさを感じる。ダイアログを生産し、治癒は副産物という考え方も面白い。

2017/06/20

どんぐり

オープンダイアローグは、フィンランドの西ラップランド地方にあるケロプダス病院のファミリーセラピストを中心に、1980年代から行われている対話による治療法である。日本では精神医療の新しい可能性として注目され、そのガイド書として本書は「オープンダイアローグとは何か」の解説と、「フィンランドの実践者たちによる厳選論文」を紹介している。オープンダイアローグは、患者本人と危機対応チーム、そのほかの重要な関係者全員が参加するミーティングにおいて対話プロセスで行われる。参加者は自由に意見を交換し、患者が急性期を脱して症

2016/11/23

きいち

オープンダイアローグは、薬を使わず統合失調症を改善させたフィンランドでの実践。理論的枠組みを踏まえ紹介する斎藤パートと実践者セイックラ教授の論文からなる。◇当事者と支える周囲のネットワーク、それに治療者チームが権威関係のないフラットな関係で対話していく。当事者のいないところで判断や決定をしない(目の前で専門家同士がリフレクションしあう!…時に当事者も混ざる)。生身の価値。◇すごいの見つけた!という斎藤環の興奮ぶりが、そもそもの治療の難しさを知らぬ自分にも伝わる。ワークショップの実践にとても参考になりそう。

2018/11/30

小鈴

統合失調症を対話によって治すと聞くとアヤシイと思うのが普通の反応だろう。しかも対話は急性期に行うのだ。フィンランドの西ラップランドで確立したオープンダイアローグという手法によって新規発症事例が減少し、統質慢性患者がいなくなったという。これを読むとべてるを思い浮かべるが、ほぼオープンダイアローグ的なことをしているのが分かる。一方で、これらの手法が都会から離れた過疎地域から生まれた、ある程度閉じた空間から生まれたことも共通している。オープンダイアローグの共同体を成立させる条件があるような気がする。

2017/07/17

しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?

フィンランド等で実践されてる、対話による精神疾患緩和法オープンダイアローグ。確かに精神疾患の患者は「聞いてほしい、知ってほしい」という欲求が非常に強いので、対話は重要だと思う。 日本でも臨床心理士の制度があるが、十分活かせてない気がする。彼らをもっとオープンダイアローグの実践者として育て、雇用すれば、無用に薬漬けにされてる精神疾患患者も減り、「心理カウンセラーは食っていけない」という状況も無くなると思う。 但し、投薬が必要な患者も当然いるので、色んな療法を組み合わせて実践すべき。

2016/06/11

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