KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)

怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)

怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)

作家
小野不由美
東雅夫
nakaban
出版社
岩崎書店
発売日
2015-05-22
ISBN
9784265079605
amazonで購入する

ジャンル

「怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)」のおすすめレビュー

あなたを最も怖がらせる1冊は? いま話題の「怪談えほん」シリーズ全巻をマトリクスで徹底紹介!

 宮部みゆきらベストセラー作家が腕を振るい、“怖い絵本”のブームを巻き起こした岩崎書店の「怪談えほん」。2011年の創刊以来、順調に巻を重ねてきた同シリーズは、今月刊行の最新刊『まどのそと』でついに10冊に到達した。

 毎年夏になると書店の絵本コーナーを賑わせているので、興味を抱いている方も多いだろう。一方で魅力的なタイトル・作家が多く、どれから読んでいいか迷ってしまうという声もありそうだ。

 そこで本稿では「怪談えほん」シリーズ既刊全10冊を、〈日常性〉と〈怖さの質〉からマトリクスに配置し、おおまかに分類してみた。シリーズ監修者である東雅夫氏のお墨付きだ。こちらを参考に、あなたの恐怖のツボにぴったりの1冊を見つけだしてほしい。

 マトリクスについて説明しておくと、まず縦軸は日常性を示すライン。上に行くほど舞台設定が日常・現実に密着したものになり、下に行くほどファンタジー・非現実の度合いが高くなる。もちろんあくまで目安に過ぎないが、身近でリアルな怪談を読みたい人は図の上半分、幻想的な恐怖を味わいたいという人は下半分からセレクトしてみるのがいいだろう。

2019/7/27

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

「怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10)」の関連記事

トラウマ級の恐怖の中に想像力を養うメッセージが――親子でゾクっとできる「怪談えほん」シリーズ

 人生で初めて出逢う書物である「絵本」を通じて、良質な本物の怪談の世界に触れてほしい――。

 そんな願いから生まれた「怪談えほん」シリーズは今、子どもだけでなく大人をもゾっとさせるホラー作品として大人気。第1作の刊行から10年が経った現在では全13作品が書店に並ぶようになり、2020年11月からはNHKのEテレで映像化もされています。

 本シリーズには宮部みゆき氏や京極夏彦氏、恒川光太郎氏など怪談文芸や怪奇幻想文学を手掛けるプロフェッショナルたちの文と実力派の絵本作家・画家たちの画力が集結。本稿では現在、刊行されている同シリーズ作を一挙紹介いたします。

■あなたもきっと欲しくなる。この世でいちばん“悪い本”

『悪い本』(宮部みゆき:作、吉田尚令:絵、東雅夫:編)

 思わず手に取ってしまうほど書名にインパクトがある『悪い本』(宮部みゆき:作、吉田尚令:絵、東雅夫:編)は、自分の悪心を見透かされたような気持ちになる作品。単に怖いだけでなく、「悪」とはなにかを問いかけてくるため、子どもにとっては悪というものに初めて向き合う本となり、大人は心の奥に隠している邪心…

2021/10/2

全文を読む

寝苦しい夜のお供に。親子でゾクっとできる『怪談えほん』シリーズ

 寝苦しい日が続く夏は、背筋がひんやりとする物語が恋しくなるもの。そんな時におすすめしたいのが岩崎書店から発売されている『怪談えほん』シリーズ。

 宮部みゆきや京極夏彦、恒川光太郎など、怪談文芸や怪奇幻想文学のプロフェッショナルたちの文と実力派の絵本作家・画家たちの絵の力が集結した“怖い話”は深みがあり、美しい仕上がりに。各巻に詰め込まれた「恐怖」は子どもだけでなく、大人をもゾクっとさせてくれます。

 本稿では現在刊行されている全10作品を紹介。子どもの頃のように「おばけ」では恐怖を感じられなくなったあなたも、本シリーズを手に取れば、言葉にできない不気味さを楽しめるでしょう。

■あなたもきっと欲しくなる。この世でいちばん“悪い本”

『悪い本』(宮部みゆき:作、吉田尚令:絵、東雅夫:編)

 思わず手に取ってしまうほど書名にインパクトがある『悪い本』(宮部みゆき:作、吉田尚令:絵、東雅夫:編)は、自分の悪心を見透かされたような気持ちになる作品。単に怖いだけでなく、「悪」とはなにかを問いかけてくるため、子どもにとっては悪というものに初めて向き合う本となり、大人は…

2019/7/17

全文を読む

関連記事をもっと見る

怪談えほん (10) はこ (怪談えほん10) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

大人の方がむしろ楽しめるのでは?と思う怪談えほんシリーズ。すっかりハマってしまいました。箱に入ったものは次に開いた時にいなくなる、怖いです!最後のオチは想像できたけどやっぱり怖かったです。

2016/07/24

starbro

岩崎書店の「怪談えほん」は新作を楽しみにしているシリーズです。今回は小野不由美、小説と違ったテイストで抑えた怖さですね。怪しげな箱がマトリョーシカ状態でどんどん巨大化して行きます。以外と恐いのは暗い教室の中でホールのバースデーケーキを前に一人座っている主人公ではないでしょうか?実は嫌いな同級生みんなを箱(四角い教室)に入れて消してしまったのかも知れません。

2015/06/13

zero1

追いつめられ、じわじわとした恐怖。「怪談えほん」を「十二国記」の小野が担当。メダカやハムスターがいなくなる。次は犬が不明に。引き出しの中にある骨は何を意味する?そして女の子がいるのは?この世は閉じていて、我々はいつの間にか箱の中にいるのかもしれない。黒い傘に暗い色の服を着た女の子。これだけで不気味。大人が読んで怖がるこのシリーズは編集側の勝利?短い中で恐怖を表現するのは、作家にとって腕の見せ所。★箱にはぜひ、某国の将軍様や放射性廃棄物などを入れたい。えっ、極東の国の首相も箱に入れる?

2019/10/11

Aya Murakami

図書館本。 理屈では説明のつかないものの恐怖を体現した絵本でした。 はこがあかなくなると何かが消えてしまう。脈絡のない怪奇現象は残穢にて「おきるはずのないことがおきてしまうのが怪奇現象が怪奇現象であるゆえん」といった感じの説明をされていたことを連想しました。 数日後に従妹2人とその子どもたちが帰ってくるのですが寝かしつける際に読み聞かせたら喜んでくれるかも?と思っています。 最後に…、消えてしまうのは主人公の母ではなく主人公なのかも?と思いながら読み終わりました。

2019/05/01

kou

箱が開く度に、生き物が消えていく。メダカ、ハムスター、犬、そして・・・。説明がない分、想像力が掻き立てられ、恐怖が倍増する。

2021/09/23

感想・レビューをもっと見る