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怪談えほん (13) いただきます。ごちそうさま。 (怪談えほん 13)

怪談えほん (13) いただきます。ごちそうさま。 (怪談えほん 13)

怪談えほん (13) いただきます。ごちそうさま。 (怪談えほん 13)

作家
あさのあつこ
東雅夫
加藤休ミ
出版社
岩崎書店
発売日
2021-01-20
ISBN
9784265079636
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ジャンル

「怪談えほん (13) いただきます。ごちそうさま。 (怪談えほん 13)」のおすすめレビュー

片っ端から“なんでも”食べた少年は…あさのあつこの怪談えほん『いただきます。ごちそうさま。』のラストに震えおののく

『いただきます。ごちそうさま。』(あさのあつこ:作、加藤休ミ:絵、東雅夫:編/岩崎書店)

〈ぼくは、たべるのがだいすきです。なんでもたべます。たべられます。〉子どもがそう言うのを聞いて、微笑ましくなりはしても、おそろしいなんて感じる人は(そんなに)いないだろう。だけど、あさのあつこ氏の絵本『いただきます。ごちそうさま。』(加藤休ミ:絵、東雅夫:編/岩崎書店)においては、恐怖の言葉だ。そもそも表紙からして怖い。果物のくみあわせで人の顔を描いたアルチンボルドのように、お弁当箱に入りそうな食材で子どもの顔が描かれている。顔の輪郭だけはふつうかと思いきや、左の耳はよく見たら椎茸っぽいし、頭からかじっても味がしそうで、もしかしたら血液のかわりに桜でんぶでも詰まってるんじゃないか……とか、いろいろ想像してしまう。

 でも読みはじめる前は、そこまで考えなかったのだ。むしろちょっとかわいらしい絵だなと思っていた。怪談えほんシリーズの1作だ、ということを加味しても、最初の数ページはポップで楽しげな雰囲気すらある。食いしん坊の少年に、「どんどん食べなさい」と喜んで食事…

2021/9/8

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怪談えほん (13) いただきます。ごちそうさま。 (怪談えほん 13) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

2/2節分の締め括りに、鬼の新作絵本を読もうと思って探しましたが、見つからず、代わりに読み続けている『怪談えほん』シリーズの最新作を読みました。あさのあつこの絵本を読むの初めてです。 想定外の衝撃的な展開、あんなモノまで食べてしまうなんて。鬼より怖いです👹 https://www.iwasakishoten.co.jp/special/kaidan/07963/

2021/02/02

のっち♬

食べることが大好きな少年はクラスメイトやお巡りさんなどあらゆる不快な対象を食べ尽くしてゆく。様々な料理が混沌と並ぶ光景から不穏。少年は当然食べるほど丸々と肥るのだが、本書の意表性は肥る脅迫概念やカンニバリズムの生理的感覚に訴えるのではなく、対象を抹消する絶対的かつ利便的な解決手段、即ち「なんでもたべられる」消費的生物の根源にある圧倒的暴力性を抽出した点にある。また、我が子を食い物にする親への風刺精神も兼ねているかのようだ。あさのと加藤に纏わる爽やかさや柔和さといったイメージを思いっきり粉砕する強烈な作品。

2023/08/26

KAZOO

怪談というよりも怖い感じの絵本です。同じような感じの絵本と映画を昔見たことがあります。チェコの作家のヤン・シュバンクマイエルという人の作品で「オテサーネク」という題名で木の根っこの赤んぼが食べまくって、という感じで楽しめました。この本も同じような感じですが、最後がちょっと変わっていてもっと怖い感じが出ています。

2022/10/12

何でもよく食べる子供が主人公。食べ物は好き嫌いなく何でも食べる、まさかのあんなものもこんなものも食べる。そのあたりから怪しかったけれど、ラストのオチは私には想像がつきませんでした。怖いです!

2021/02/01

ぶち

読友さんの「読んだ怪談えほんの中で一番インパクトがありました」というレビューで、思わず手に取ってしまいました。 ぼくは食べるの大好きです。なんでも食べます。食べられます。ぼくはどんどん食べて、大きくなり.....この後は怖くて書けません。ほんとうに怖いです。 加藤休ミさんの"ぼく"の顔の絵がなんともいえず怖いです。パパとママの笑顔も怖いです。最後のページだけ白黒なのも怖いです。

2021/04/02

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