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怪談えほん おめん (怪談えほん 14)

怪談えほん おめん (怪談えほん 14)

怪談えほん おめん (怪談えほん 14)

作家
夢枕獏
東雅夫
辻川 奈美
出版社
岩崎書店
発売日
2021-05-19
ISBN
9784265079643
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「怪談えほん おめん (怪談えほん 14)」のおすすめレビュー

「きらいなあいつが不幸になればいい」心の隙間に現れる甘い誘惑…夢枕獏による怪談えほん『おめん』

『おめん』(夢枕獏:作、辻川奈美:絵、東雅夫:編/岩崎書店)

 気づけばそこにいる、というのがいちばん怖い。なんてことのない、当たり前の風景だと思っていたものが、ある瞬間にぐにゃりと歪み、危険を感じたときにはもう遅い。あっというまに吞み込まれる――というよりは、ずいぶんと前からとりこまれてしまっているのだと気づいたときには自分も“あちら側”の住人になっている。そんな忍び寄る恐怖を描きだすのが岩崎書店・東雅夫編集の「怪談えほん」シリーズだ。

『おめん』の著者は、夢枕獏氏。『キマイラ』『陰陽師』など数多くの人気シリーズを手がけ、紫綬褒章をも受章した、いわずとしれた怪奇幻想文学の書き手である。

〈いやなやつ いるよね/なんでも できる きれいな あのこ/きらいな あいつ いじめっこ〉という文章から始まる本作。辻󠄀川奈美氏のややくすんだ風合いの絵とあいまって、のっけから不穏である。そもそもこの〈いるよね〉という語りかけが怖い。転んで怪我をすればいい、足が折れてしまえばいい、と物騒なことを願う主人公の女の子の「それくらい誰だって思うでしょう?」という同調圧力。い…

2021/9/7

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怪談えほん おめん (怪談えほん 14) / 感想・レビュー

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starbro

夢枕 獏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。怪談えほんシリーズも読み続けています。今回は、おめんというよりも、邪悪な呪いの仮面でした。 https://www.iwasakishoten.co.jp/special/kaidan/07964/

2021/05/19

とん大西

人を呪わば…。レッドゾーンにいざなう濃密な『きょうふ』。絵の放つ湿った感情がもたらす『ブキミ』。うわぁ、絵本ならではのこの読み味、怖さったら…。クオリティ高いですね。対象は低学年やろうか。私の子ども達はもう絵本を読む年齢ではありませんが、もしこの本を当時手にしたとしても秒でスルーしたやもしれません。トラウマになりそ(^o^;)

2021/07/27

大好きな怪談絵本シリーズ。絵がきれいなのでお面をつけた女のコの絵にトラウマになる子供もいるかもしれません。呪いのおめん、怖いですね。呪ってしまいたい人は大人になっても絶対存在するけれど、おめんの力で呪ってたらこの世はおめんだらけになってしまいますね。

2021/08/01

たいぱぱ

獏さんの怪談絵本が出てる!と手に取ってみると.......えっ?.......ついさっき友達と「仮面を被ったらその仮面が取れなくなるっていう怖い話あったよな」と話してたばかりなのに.......。ぐ、偶然だよな…。「これをかぶると、ひとをのろうことができる」誰でも嫌いな人がいるだろうし、人を妬んだりする。その暗い心を人にぶつけると、自分に返ってるだろう。よくわからない呪文のような文章がなんだか怖さを引き立ててる。安倍晴明を描いた獏さんらしい人間の闇の怖さ。辻川奈美さんの絵が見事に引き立てました。

2021/07/13

ままこ

“そんなこと思うこともあるよね。人間だから”だからこそ、底なしの負の感情に呑み込まれないようにしなくては。妬み嫉み思うがままの果てには…。おめんも不気味だけどあの呪文も怖い。ノスタルジックで美しさの中に奇妙な禍々しさが混在する辻川奈美さんの絵が夢枕獏さんの怪談を上手く表現している。

2021/07/22

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