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荒野の胃袋

荒野の胃袋

荒野の胃袋

作家
井上荒野
出版社
潮出版社
発売日
2014-09-05
ISBN
9784267019883
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荒野の胃袋 / 感想・レビュー

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すい

一言で言えば作家井上荒野さんの食エッセイなんだけれど、読んでいる間中ほわほわした楽しさが味わえた本作。 素直に読んでよかったなと思えた。 食って、生きていく上で本当に大事だと思う。 家庭は食卓を一緒に囲むことで家族になっていくのかな、とか、そんなことを考えながら読んだ。 その中で生まれる想い出の深さや滋味に感動すら覚えて、小説以上に色々な感情を貰えたエッセイでした。

2014/11/13

あつひめ

イラストがいい‼︎いや、文章も興味をひくものだからイラストも引き立つのかもしれない。料理上手は、応用力や探究心が人より勝る結果かもしれない。どの料理も、もっと詳しくレシピが知りたくなるほど。でも、大さじ何杯とかそういうことで表せる味じゃないのかも。野生の感のような絶妙な匙加減なのだろう。人生のうちであとどれだけ食事を摂るか。食卓を囲む時間があるか。そういうものを大事にしないと人生損しちゃうのかも。自分なりの工夫で人生を豊かにしたくなった一冊。

2015/05/26

なゆ

小説に出てくる料理も、なんだか無性に美味しそうな荒野さん。味わいのあるカラーイラストと共に、井上家の食卓を覗かせてもらってる感じのエッセイたっぷり。食べ物だけでなく、子供の頃の食べ物にまつわる思い出や、お母様の食へのこだわり、お父様との記憶、夫婦の食卓での会話など、しみじみする。私ももっと食べることを大事にして楽しまなくては。老いたお母様の「もう粉を打つ体力はないわ」の一言に切なくなり、〝うっかり持ってしまった家庭の中でいつも途方に暮れていた父〟の記述に、鋭くも温かい観察眼だなあと。鰤かぶらは作らねば!

2014/10/02

こばまり

雑誌連載という決められた紙数の中できちんと読者のお腹をすかせ、にんまりさせるのはさすが。時に鼻の奥をツンとさせるのは、それがすでに失われた食卓の思い出であるからだ。独創的で素敵なメニューがたくさん登場しますが、一番大切なのは家族の食卓なのだと再確認した一冊でした。

2015/07/09

美登利

あとがきにも書かれてますが、実際に講演会でも幼い頃の御家族の話でやはりお料理のことが出ていました。荒野さんの小説に確かに食事のシーンが多いのも頷けます。手が込んでいるようで、簡単にも作れそうな食欲をそそる料理の数々はお母様直伝であったり、旦那様と日々食べている物であったり。食べることは生きることと、その人を作る素。食べ物に疎かになりがちな現代。沢山の種類の食材で作られた料理を大勢で楽しみながら食べること、それは最も贅沢な幸せの象徴なのだと改めて思います。ビーフシチューのあとのパスタ、是非やってみたい!

2015/01/21

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