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ことばの果実

ことばの果実

ことばの果実

作家
長田弘
出版社
潮出版社
発売日
2015-10-05
ISBN
9784267020308
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ことばの果実 / 感想・レビュー

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kinkin

図書館本。今年の五月に亡くなられた長田弘さんの最後のエッセイ集。果実、花、野菜が長田さんの詩人の眼差しで静かに簡潔に書かれていてとても読み心地がよかった。それと挿絵がまた素敵だ。水彩で描かれているのでとても瑞々しい。このような本は手元に置いておくべきだと思いさっそく注文した。静かな場所でもう一度読もうと思う。

2015/11/15

けんとまん1007

長田弘さんならではというのか、詩人ならではというのか、瑞々しさに溢れた一冊。果実一つ一つが、それぞれの味わいも含めて、蘇ってくるだけでなく、新たな発見も感じ取れる。これを読みながら、それぞれをいただくと、とても豊かな時間を過ごせそうだ。

2018/11/25

とよぽん

長田弘さんの感覚の鋭さと知性、生きることの喜びと寂しさが果実を通して表されている。何といっても冒頭の「苺」に参りました、という感じだ。奇跡、と感じた長田さんの衝撃。そのときの表情が見たい。

2020/01/16

りえこ

ことばで、色彩豊かな果実を表していて素敵でした。私は梨が大好きで、梨の話がこわかったです。

2016/07/09

pirokichi

苺、さくらんぼ、甘夏、ミカン、梨、茄子、納豆など、果実と花実に関するエッセイ38篇。まず詩人の瑞々しく確かなことばの果実を味わう。そして次に自分自身の思い出の果実を懐かしく味わう。1篇につき2度美味しかった!『ミカン』。「むかしはがっしりとした木箱だった」なんて。林檎の木箱は覚えているのだけど、ミカン箱は段ボールしか知らない。実家はごく小さな商店で、超過疎地にあるのだけど、私が子どもの頃のお歳暮の季節はミカン箱を店先にたくさん積んで、父も母も張り切ってた。「ミカン箱。辞書にはないことばである」らしい。

2022/01/23

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