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漂流児童

漂流児童

漂流児童

作家
石井光太
出版社
潮出版社
発売日
2018-10-05
ISBN
9784267021503
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「漂流児童」のおすすめレビュー

子供たちの未来のために―児童福祉の現場の実態とは?

『漂流児童――福祉施設の最前線をゆく』(石井光太/潮出版社)

 東京都港区の南青山で、児童相談所を含めた児童福祉に関連した複合施設の建設計画に対して、一部の住民が反対しているという。個人的には、この手の反対の声に共感していた時期もあるのだけれど、私の地元に葬儀場ができる際に起きた反対運動がテレビで取り上げられて紹介され、反対派住人たちが揃いも揃って近隣に土地を複数持っているような大地主だったため考えを改めた。大阪市北区の高層マンション内に児相を設置する計画が、マンション住民の反対によって中止になったのも、資産価値が落ちることを嫌ったからではないかと想像する。しかし、子供に関わる施設ができるのを反対する資格があるのは、一度も子供時代を過ごしたことの無い、初めから大人として産まれてきた人だけなのではないか、と『漂流児童――福祉施設の最前線をゆく』(石井光太/潮出版社)を読んで思う。

 本書は、これまでも児童福祉の問題を取材してきた著者が、児童養護施設や少年院、フリースクールに障害児入居施設といった、子供たちのセーフティーネットに焦点を当てたものである。…

2018/12/21

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漂流児童 / 感想・レビュー

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nyaoko@やや糖質制限中

セーフティネットからこぼれ落ちた子供達は、どこで助けられ、どう生きているのだろうか。社会のレールから弾き出された子供たちを支える児童福祉の現状を追った石井さんのルポ。短く、駆け足的にはなるものの、とても深く取材されていて、読み応えがあった。縦割りの取り組みには限界がきている事。市井の人々が手弁当で子供達の居場所を作り上げている事。シェア金沢の様な取り組みが全国に広がればどれだけ多くの子供達が救えるだろう。中でも現代の子供達は「非社会」の子だと言う横井氏のインタビューにハッと思う事が沢山あった。

2019/08/07

くろにゃんこ

なんとも恐ろしいタイトルだが中身、つまり現実はもっと恐ろしくて重く複雑でした。さまざまなケースがあって本当に難しい、でも向き合い対応している人がいる心強さ。赤ちゃんポスト、子供用のホスピスなどあるべき意味を知りました。

2018/11/28

たぬきごんべい

安定の石井光太さん、重いテーマのルポ。 普通ではない児童にスポットをあて、何が問題なのかをあぶり出している。何とか児童たちに光を与えたい、望みを与えたいと努力してる人たちが、こんなにもいるとは嬉しい。 少年院上がりを積極的にに受け入れてる企業や、育てられない親になりかわり特別養子縁組を斡旋してる方など、自分が出来ないだけに頭が下がる。小さな子に罪は全く無い、3歳までに愛されてるかどうかが人格生成に大きく影響を与える。★4.0

2019/04/10

スノーマン

知ってるようで知らないことが沢山あるんだなぁと痛感。子供たちにとっては過酷な日常がこんなに様々なパターンであるとは。この本によって、広く認知されますように。ただ、婚姻届が結婚届になってたり、戸籍に孫の記載がある、との記述があったり。こんなに綿密な取材をしてるのに、少し調べれば分かるようなことを間違えている箇所が所々にあり、何か残念。沖縄の高齢者の方や子どもホスピスの学びの尊さに感動したり、こうのとりのゆりかごの必要性を訴えたりして、とても良い本なのだから。

2019/01/05

千穂

浅く広くの感は否めなかったが、多くの知らないことを知ることが出来た。子どもが子どもらしく生きられる社会であってほしいとつくづく思う。

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