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ぼくは朝日

ぼくは朝日

ぼくは朝日

作家
朝倉かすみ
出版社
潮出版社
発売日
2018-11-05
ISBN
9784267021596
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ぼくは朝日 / 感想・レビュー

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しんごろ

舞台は小樽!懐かしさ溢れる1970年代の昭和のよき時代の背景が、心を癒し、そして郷愁に浸れる物語でした。ノスタルジックという言葉がぴったり当てはまりますね。主人公の朝日が、とにかくめんこい(かわいい)。亡くなった母親に対する想いなど、とにかくめんこい!自分の幼少の頃はどんなんだったか思い出しましたね。朝日が、このまま真っ直ぐにそだってほしいし、姉の夕日は、いつか幸せになってほしいと、応援したくなりました。でも、こんなに頻繁に北海道弁は使わなかった気はしますけど、心が温まる素敵な物語でした。

2018/12/23

いつでも母さん

北海道・小樽に住む西村朝日10才、姉は夕日、母は朝日が幼い頃亡くなって父と3人暮らしの日々。あゝ、ここに私の生きた昭和が有りました。懐かしい言葉や事柄の数々はさることながら、朝日の子どもらしい心情が見えて胸がキュンとなる。母の替わりもしている10才年上の姉・夕日のなんとも言えない切なさも伝わって、年の瀬にいい物語を読みました。例え昨日が辛い日だって、朝はちゃんとやって来ますね。新しい一日の始まりです。

2018/12/29

おしゃべりメガネ

昭和の北海道の小樽を舞台にした作品でした。正直、小樽感みたいなモノはあまり感じられず、北海道テイストも'北海道弁'が随所に登場するだけで個人的にはちょっと期待ハズレだったかなと。お母さんのいない、とある家族ののんびりとした物語ですが、あまりにも淡々としていて特段盛り上がる展開もなく、なんだかよくわからぬうちに読了です。そもそも小樽界隈の人はこんなに北海道弁で話したりするのかなぁと、少し違和感がありました。「朝日」という名の少年と、その姉「夕日」の物語でしたが、最後まで誰もが印象薄で終わってしまいました。

2019/02/09

モルク

小樽に住む小学四年生の男の子朝日。時代は昭和中期、カラーテレビが家庭に入り始めた頃の番組、ギャグが妙に懐かしい。母は朝日を産んですぐに亡くなったので顔は写真でしか知らずその匂いもぬくもりも覚えていない。でも姉夕日や父、近くに住む祖母に支えられ当時の子供らしい子供に育っている。友人や猫などほほえましい話の中最終話は異なる。姉の恋はこういうことだったんだと直接書いてある訳ではないが何となくわかる。姉の変化に敏感に気づき触れていいことといけないことを敏感に察知する朝日。そんなけなげな朝日が大好き。

2023/02/02

のぶ

内容は軽く、すぐに読めてしまうのだが、面白い家族小説だった。舞台は昭和40年代の小樽。母親が死んで小学4年の主人公の西村朝日に、父親、姉の3人家族。アポロ11号が月面着陸した翌年と言う時代設定が個人的にも懐かしい。他にも懐かしいシーンは多い。当時普及を始めたカラーテレビの話題。すでに開催の終わった東京オリンピックの事等、子供の時代に戻ったような錯覚を覚える事も多かった。朝日の家庭は決して裕福ではないが、温かい描写で家族の団らんが伝わってくる。昭和の香りが漂ってくる作品だった。

2019/01/23

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