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天人唐草 (山岸凉子スペシャルセレクション)

天人唐草 (山岸凉子スペシャルセレクション)

天人唐草 (山岸凉子スペシャルセレクション)

作家
山岸凉子
出版社
潮出版社
発売日
2010-04-20
ISBN
9784267905353
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天人唐草 (山岸凉子スペシャルセレクション) / 感想・レビュー

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直人

『天人唐草』『銀壺・金鎖』『シュリンクス・パーン』『負の暗示』『悪夢』『星の素白き花束の』『蜃気楼』『流々草花』 山岸先生を語るうえで『天人唐草』は外せないw。 驚きだったのは,この話は山岸先生が実際に観た光景をもとに書かれていたということ。 ほかに『メアリー・ベル事件』を題材にした『悪夢』や『津山事件』をベースにした『負の暗示』なんかがすごい。 人間の怖さを思い知らされる。

2018/10/19

小夜風

【所蔵】再読。こちらは濃過ぎて読むのに体力が要ります。「天人唐草」は、イヌフグリの花を天人唐草と呼ぶように躾られて育った女の子の行く末。響子はまるで自分だと、思い当たる女の人は意外と多いのかも…。私も初めて読んだ時は、将来こんな風になってしまったらどうしようと、とても怖かったです。「負の暗示」は、横溝正史の『八ツ墓村』のモデルとなった「津山三十人殺し」の話です。先頃あった「つけびして煙り喜ぶ田舎者」の事件をニュースで見た時、即この話を思い出しました。案外こんな田舎はまだ残っているのかもです。田舎怖い…。

2013/11/25

ぐうぐう

実在の事件を扱った「負の暗示」や「悪夢」にもゾゾッとさせられるが、著者が空港で実際に目撃した人物から想像した表題作があまりに怖すぎる。幽霊よりも、モンスターよりも、ごくごく普通の人間の中にも存在する内なる狂気こそが、なによりも怖いのだと、著者は言っているかのようだ。

2010/07/14

つむ丸

あまりに・・あまりに救いようのない結末が多く並ぶ。人の心の闇、深淵がどれもあまりに恐ろしく、見てはいけないものを見た感じ。でも目をそむけられない。少女マンガって、私が子供のころは主人公が発狂してしまう、という設定が結構多かったのだが、なんとなーく不幸に心が耐えられなくて、という原因はにおわせた程度だった。が、これはその心の闇に落ちる逐一が描かれていて、作者の力量に恐怖する。

2017/11/25

和希

『天人唐草』のような女性、いますよね。つい身近な人を思い浮かべながら読んでゾッとした。『負の暗示』は「八ツ墓村」のモデルとなった「津山三十人殺し」に題をえたもの。この二作が印象的。ともに救いがない。大昔の少女漫画だけど、なんと成熟した作品だろうか。

2015/08/25

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