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マダム・ピリンスカとショパンの秘密

マダム・ピリンスカとショパンの秘密

マダム・ピリンスカとショパンの秘密

作家
エリック=エマニュエル・シュミット
船越清佳
出版社
音楽之友社
発売日
2020-12-25
ISBN
9784276210066
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マダム・ピリンスカとショパンの秘密 / 感想・レビュー

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tom

この物語、一人芝居として書かれたもの。主人公は、幼いとき、アバズレと言われていたエメおばさんの弾くショパンに心が震えた。ショパンを弾きたいと思って、レッスンを受けるようになり、励んだけれど、バッハやモーツアルトは弾けても、ショパンは弾けない。困ってしまって、マダム・ピリンスカに教えを乞うことにした。この先生、変わった教え方をする。最初はピアノの下に潜れ。最後は、濃厚なセックスをしろ。そして、エメおばさんの死の直前、彼は超絶的なショパン、一生に一度しか弾けないものを弾いてしまう。楽しい音楽小説。

2023/07/16

tosca

自分から積極的に選んだ本ではないので、特に可もなく不可もなし。エリック・エマニュエル・シュミットの半自伝的小説との事。若い頃にピアノを指導してもらったマダム・ピリンスカという人の教えが面白い。ショパンを弾くための訓練として公園の池の水の波紋を眺めたり、若木の枝葉の揺れを観察したり、静寂を感じたり、なんか日本の昔のスポーツアニメにもそんなシーン無かったっけ?と余計な事を考えているうちに読み終えてしまった。ただ、ショパン絡みの本は嫌いじゃない

2021/02/25

timeturner

ピアノの音や演奏者の指と心の動きが真に迫っている。現役ピアニストが翻訳しているからかも。マダム・ピリンスカの無茶ぶりレッスンは笑えるし、通奏低音のように語られるエメおばさんの哀しくも美しい人生が最後にショパンの曲に溶け合う場面は感動的。

2021/03/08

グーグー

9才のエリックはエメおばさんのショパン曲演奏に魅了され、ピアノを習い始める。そして20才の時に、ピアノ教師マダム・ピリンスカに出会う。彼女のレッスンは一風変わっていたが……。ピアノの曲が聞こえてきて、鍵盤に触れる指の感触、心のさざめきを感じた。音楽は人生に寄り添ってくれる大切なもののひとつだと思う。素敵な小説だった。

2021/03/20

konayuki100

著者の自伝的小説。マダム・ピリンスカ、奇妙なピアノ教師との出会い、その教えと成長。温かな気持ちになる。

2021/02/08

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