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「事業を創る人」の大研究

「事業を創る人」の大研究

「事業を創る人」の大研究

作家
田中聡
中原 淳
出版社
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発売日
2018-01-29
ISBN
9784295401568
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「「事業を創る人」の大研究」のおすすめレビュー

敵は社内にあり!? イノベーションを阻むありがた迷惑な社員たち

『「事業を創る人」の大研究』(田中 聡・中原 淳/クロスメディア・パブリッシング:発行、インプレス:発売)

 新卒の採用説明会では、どの会社でもたいてい「イノベーションを起こす人材」を求めている。しかし、入社した後、実際に新規事業に携わる人はごくわずかだ。そのため、社内の新規事業は周りの理解を得ることがむずかしく、あいまいな理由でプロジェクトが見送られてしまうこともある。本書『「事業を創る人」の大研究』(田中 聡・中原 淳/クロスメディア・パブリッシング:発行、インプレス:発売)は、こうした新規事業における“人と組織”の問題に注目し、新規事業に挑戦しやすい組織の作り方を提案している。

■新規事業の敵は社内にあり

 本書の調査によれば、新規事業創出経験のある人のうち約25%が、「お金の無駄遣いだと思われていた」「批判の対象になっていた」と答えるほど、社内から新規事業への風当たりは強い。さらに、以下のような “思いがけない敵”によって邪魔されてしまうこともあるという…。

【ノープラン風見鶏上司】  新規事業に対する情熱や具体的な見通しがなく、経営陣の意向…

2018/7/3

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「事業を創る人」の大研究 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Kentaro

なぜ新規事業は社内の理解、巻き込みに苦戦するのでしょうか。そこには、成熟した組織が抱える構造上の問題が見てとれる。例えば、既存事業にとって新規事業は限られた会社の経営資源を奪い合うライバルと位置づけられるため、新規事業への風当たりは当然きついものになる。また、新規事業は成功確率が見えない“博打的要素”が強いため、周囲からの批判を買いやすく、資源の動員に難色を示されることも少なくない。こうした対立構造が新規事業推進の阻害になっていることは疑いようがない。経営陣はすでに実績を出している既存事業から脱け出せない

2020/08/02

Tenouji

未来を創るために、どうやって人々は支え合っていくべきか…ようやく出版されたという気持ち。新規事業に関わる全ての当事者のための内容。単なる成功事例の話しではなく、その当事者を、選び、任せ、サポートするという、組織と個人の問題として、実証データをもとに冷静に書かれた内容である。新規事業とは未来への挑戦、という社会の問題であり、その挑戦の「よき理解者とよき支え」を、これからどうすべきか、という教育の考え方にもつながる、視点でまとめられていて、感動した。

2018/02/28

たくみくた

33冊目。本書のコンセプトは「人と組織の観点から語る新規事業創造論」。新規事業のキラキラとした理想ではなく、辛く苦しい葛藤を描き出している。大きな気づきは2つ。①既存事業と新規事業ではゲームのルールが違うこと。既存事業は「テトリス」、待っていれば上からお題が降りてくる。新規事業は「シムシティ」、自ら素材を集め組み合わせ、試行錯誤を繰り返すもの。②経営陣、上司、既存事業を上手く巻き込まなければ、成功はない。大手企業に限らず、どこの企業においても周囲の理解を得られない事業は市場に出る前に社内で潰される。

2020/05/05

ふね

#49 ★★★ 企業において新規事業を創る人たち、にフォーカスを当てた一冊。新規事業の成功/失敗要因を、組織風土や携わる人々のキャラクターから解き明かす、面白い本。自分もいつか新規事業にかかわってみたい。

2018/07/30

大先生

新規事業を成功させるにはどうすればいいのか?どういう人に任せるべきなのか?等について、科学として、経営学として研究した成果を分かりやすくまとめた本です。もっと具体的にいうと、新規事業担当経験者にインタビューして、どういう傾向があると成功したとか、失敗したという話ですね(笑)。しかもインタビュー対象者が少ない(苦笑)新規事業を成功させるには、経営者もサポートに加わって担当者をしっかり支え、育てるべき!ということになるでしょうか。

2020/11/04

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