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エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術

エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術

エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術

作家
中野信子
出版社
日経BP
発売日
2023-05-03
ISBN
9784296000944
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「エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術」のおすすめレビュー

京都人的コミュニケーションから学ぶ“毒の吐き方”で、人間関係のお悩みを解消!

『エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術』(中野信子/日経BP)

「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」という慣用句もある通り、人生が常に楽しく大丈夫だということは有り得ません。心持ちについても、常にポジティブであればそれに越したことはありませんがそうはいかず、誰もが悩みや苦しみの感情を多かれ少なかれ抱きます。『エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術』(中野信子/日経BP)は、京都人のコミュニケーションに魅せられた東京出身の中野信子氏が、自身の専門領域である脳科学と京都人から得た学びをかけあわせて、「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」の波とうまく付き合っていくアプローチを読者に提案してくれる一冊です。

 京都は日本の歴史においてながらく「中心地」であり続けてきました。それゆえに戦乱の中心地になってしまうことも多く、権力のダイナミズムに影響を受けやすかった京都人たちは、「次に誰が権力を持つかわからない」という前提を共有していたといいます。そして自ずと「なるべく敵をつくらず、他者と…

2023/7/14

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エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

他人との会話が苦手で、断りたいことや、言い返したい事がある時も勇気が出なかったり、言い回しっていちいち気を遣うし難しいと思っていたので、読んで良かったです。何回も読んで習得出来たら良いなと思います。京都の人の言い回しはさすがです。人間関係にトゲを残さず、少々の笑いも取りながら上品に言い返す。もし私がこの言葉を言われたら、怖いなぁと思うぐらい嫌味も入っているし、はっきりした物言いではないようで、かなりはっきりしている。

2023/08/06

たかこ

京都人の言語能力の高さは、その環境要因や学習によって身についている。毒の吐き方にも知性があり、知識と教養の塊、イケズを巧みに扱う言語の運用能力はきっとすごいに違いない。確かに、論破して「一度きりの勝利」に酔うよりも、相手と互恵関係を築ける方が大事。たとえイケズな物言いが通じなくても、それはそれでそういう人なのね、でおしまいにできる、それもまた高度なテクニック。京都という長い歴史の中での言葉遣い、勉強になりました。毒は吐くには、高度な言語能力と運用テクニックが必要ですね。

2023/12/01

ロクシェ

評価【◎】初めてできた恋人が生まれも育ちも京都の人だった。鴨川のそばで生まれ育ったと話していたので、洛中出身なのだと思う。まさに本書にあるような、内面を決してさらけ出さなかったり、笑顔で本心と真逆のことを言ったりするところがあった。とても良い終わり方ではなかったため「恋愛って難しすぎる…」と嘆いたものだけど、そもそもがVERY HARDモードだったことに気づけただけでも収穫だった。ただその経験のおかげで、当時住んでいた高槻から片道30分で嵐山や京都河原町へ行けることを教えてもらった。埼玉出身でありながら↓

2023/09/27

Carlyuke

最近言い返したいなと思うことがあったし, 中野信子さんの新しい本ということで購入した。しばらく心が忙しいと感じており, 本を読めないと思っていたら, 読めるようになってきていて割とサッと読めた。 褒めるように言いながら時間が経過してからその毒に相手が気づくというような言い方。自分が使えるようになるかは別だが, こんなコミュニケーションがあるということで勉強になった。 時には批判や皮肉を込めて,しかも相手との関係性を壊さずに京都人風のコメントをして自分だけでスカッとできたら良いなと思った。

2023/06/04

assam2005

論破することがエンターテイメント化し、その真似事として日常に論破が入り込む。日常に入り込んだ論破は、私には傍目に見てあまり気持ちの良いものに思えません。論破ではなく、我慢するのでもなく、サラリとかわす術を京都のイケズに学ぶ。このイケズ、かなり観察眼と頭を使う。ボケっとしてたら相手の真意を理解できず、別の意味に捉えてしまう。本当のことであっても言ってはいけないこともある。それらの判別もまた頭を使う。より自分に合う人間関係は、頭を使いながら言葉で取捨選択し、自分で見つけていくものなのかなと思いました。

2023/09/18

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