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証言 貧困女子 助けて! と言えない39人の悲しき理由 (宝島社新書)

証言 貧困女子 助けて! と言えない39人の悲しき理由 (宝島社新書)

証言 貧困女子 助けて! と言えない39人の悲しき理由 (宝島社新書)

作家
中村淳彦
出版社
宝島社
発売日
2020-01-18
ISBN
9784299000668
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「証言 貧困女子 助けて! と言えない39人の悲しき理由 (宝島社新書)」のおすすめレビュー

全財産2万円を握りしめて島根から上京するもネカフェ難民に…。貧困女子の悲しき実態

『証言 貧困女子 助けて! と言えない39人の悲しき理由』(中村淳彦/宝島社)

 一億総中流社会は崩壊し、貧富の差が拡大している日本。なかでも深刻化しているのが、若者と女性の貧困だ。貧困や介護、AV業界の闇など、さまざまな問題に切り込むノンフィクションライター・中村淳彦氏の最新刊『証言 貧困女子 助けて! と言えない39人の悲しき理由』(宝島社)は、貧困に陥った女性たちの実態に迫るルポルタージュ。同書は「非正規女子」「シングルマザー」「介護女子」「ネカフェ女子」など、さまざまな状況に身を置く女性たちの独白と、中村氏による解説で構成されている。

 島根出身の木村ユズキさん(仮名・20歳)は、新宿にあるネットカフェに拠点を置き、時給1500円のガールズバーで働きながら日銭を稼いでいる「ネカフェ女子」だ。取材当時は、全財産の2万円をはたいて上京したばかりだったという。

 彼女がわずかな所持金を手に上京したきっかけは、高校卒業後に入社した地元のラーメンチェーン店の劣悪な労働環境にあった。

「どんどん人が辞めていって、最終的には新入社員の私が1日18時間働かないと…

2020/2/13

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コロナ以前から存在する「女性の貧困問題」――パパ活・風俗・シングルマザー・ネカフェ女子…さまざまな“リアル”を知る5冊

 新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛によって、多くの人が苦しんでいる。収入がなくなったり少なくなってしまった社会人、授業料を稼ぐためのアルバイトができずやむなく退学を考える大学生。みな、先の見えない不安な日々を過ごしている。

「女性の貧困問題」については、コロナウイルスの問題以前にも、多くの書籍が指摘するところであった。

 ここでは、貧困に直面した女性たちを紹介した書籍を5冊紹介し、コロナウイルス収束後の未来を考えたい。

このまとめ記事の目次 ・東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか ・裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち ・性風俗シングルマザー 地方都市における女性と子どもの貧困 ・証言 貧困女子 助けて! と言えない39人の悲しき理由 ・女子と貧困

『東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか』(中村淳彦/東洋経済新報社) 『東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか』(中村淳彦/東洋経済新報社)  本書で描かれるのは、20歳前半の女子大生から50代のシングルマザーまで、幅広い年代の貧困女子たち。本書に登場する女性たちは、一貫して普通で、たとえば…

2020/4/28

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証言 貧困女子 助けて! と言えない39人の悲しき理由 (宝島社新書) / 感想・レビュー

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かわうそ

★★★☆☆たった250ページほどで39人の話をまとめるというふうが無理な話で確かにそれはそれでおもろい試みなのだがどうしても1人の話が薄まってしまうのが残念。奨学金制度について義務教育の時に奨学金は無闇に借りるものではないということをもっと教えるべきではないだろうか?奨学金という名の借金地獄の沼に入る少年少女たちを見殺しにしている今の世の中の現状を変えないと日本の明るい未来は来ない。日本から差別が消えたと思われがちだけど差別が地下化しただけで陰湿な職業差別の伝統が未だに続いている。まことに嘆かわしい

2021/11/01

Ciel

んー私も女性だけど、この本に登場する女性のほとんどに同情できない。例えば、大学の奨学金についてだが、親が出すのが当たり前なのだろうか?そして、その大学は自分が本当に行きたい大学だったのか?授業に碌に出ず、遊んでばかりいたツケが来ているだけのような気がするが・・・。ニートでいてお金がない。至極もっともだと思うのですが。働いていないのに、出してもらおうなんて情けなくないのか?なんだかちょっとズレている気がする内容。

2020/07/31

ごへいもち

どうしてここまで考え無しなのか、世間知らずなのか。依存症、発達障害、貧困の連鎖。本当のエリート達に何とかして欲しい

2021/01/16

あつこんぐ

『東京貧困女子』を読んだので、こちらも気になり購入しました。前作は家族や国のせいで貧困に陥った人が多く応援したい気持ちになりましたが、今作は自業自得の人も多く「なんだかなぁ」と…。私の職場にもトリプルワークをしてる看護助手さんがいて、あら探ししか能のないアホな政治家に回す金があるならこっちにくれ!!と言いたくなります。この本読んだらお先真っ暗という言葉しか出てこず、子供達の将来が心配です。

2020/02/24

タナカ電子出版

39人の貧困女子 1章非正規女子の絶望 2章シングルマザーの悲劇 3章介護女子の失意 4章高齢女性の自棄 5章ネカフェ女子の迷走 6章女子大生の締念 7章搾取される女子の極限😢♀️この本は現実ではありますが、その現実である貧困女子をつくっている存在が自分自身である事にも気付いてほしい。元気になるような本ではないので、おすすめはしません。

2020/03/14

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