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カウントダウン (宝島社文庫)

カウントダウン (宝島社文庫)

カウントダウン (宝島社文庫)

作家
真梨幸子
出版社
宝島社
発売日
2020-06-04
ISBN
9784299004987
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カウントダウン (宝島社文庫) / 感想・レビュー

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H!deking

いやー、これも面白かった!ざっくり言うと六ヶ月の余命宣告を受けた、人気お掃除コンシェルジュの顛末といったところでしょうか。これが普通の作家さん(失礼)なら、余命宣告されたら自分ならどうするだろう、とか、色々考えさせられる話でありますが、真梨先生に限ってそんな教訓めいたことは一切ございません(笑)相変わらずの嫌とミステリーとコメディの絶妙バランス感で後味の悪い仕上がりになっています(笑)最近の作品の中では相関関係が分かりやすくて良かったかな。

2020/08/13

末期癌で余命半年と宣告された主人公亜希子が、残りの寿命で自身の人生を、人間関係を振り返り…何だかんだとイライラしながら終活をする話。そこまでイヤミスじゃないなと思いながら読み進むと、ラストは急展開と二転三転し、亜希子の過去に接触していた周りの人たちと、現在接触している登場人物が繋がった時になるほどよく出来ているなあと感心しました。

2020/12/02

ふじさん

「お掃除コンシュルジュ」として活躍する人気エッセイストの海老名亜希子は、怪我して運ばれた病院の検査がきっかけで癌が見つかり余命、半年を告げられる。延命治療を受けない決意をした亜希子は、有秋の美を飾るべく終活に勤しむが。夫を略奪した妹や昔の同僚等の女との確執、汚れた部屋に関わる醜聞等、次々と難題に直面する。最後は、自分のマンションからの飛び降り自殺?で最後を迎える。死後の分かる思いもよらない真実はまさに驚きだの連続。初めて読む作家だが、本人の末期癌から始まった物語は想像のつかない展開で読者を戸惑わせる。

2023/03/19

のり

余命半年を宣告されたエッセイストでコメンテーターの「亜希子」。人生の成功者でまだ50歳。しかしエッセイのネタにするのは身内や身近な者が多い。あけすけな物言いからアンチも多くなる。家族間のいざこざも絶えない。流石「真梨」さんの作品だ。心の闇を覗いているような後味の悪さ。出てくる人が全て毒に侵されている。それぞれに思惑があるが負の感情に支配されている。最後まで穏やかではなかった。

2021/05/15

アッシュ姉

がんで余命半年を宣告された人気エッセイストの亜希子。負けず嫌いで見栄っ張りな彼女は有終の美を飾るべく終活に勤しむことに。お掃除コンシェルジュの名に恥じない綺麗な最期を迎えようと身辺整理にとりかかる。毒舌で敵も多い亜希子の周りは腹黒の曲者揃い。恨み恨まれ妬み妬まれ、どんどん繋がり予想外の展開へ。人物相関はわかりやすく、テンポもよくぐんぐん読める。コミカルで楽しめながら、ちゃんと真梨ワールド。作中のエッセイもなるほどな解釈とユーモア満載で面白かった。

2020/07/30

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