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護られなかった者たちへ (宝島社文庫)

護られなかった者たちへ (宝島社文庫)

護られなかった者たちへ (宝島社文庫)

作家
中山七里
出版社
宝島社
発売日
2021-07-21
ISBN
9784299006332
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「護られなかった者たちへ (宝島社文庫)」のおすすめレビュー

ヒットメーカー・中山七里が贈る骨太社会派ヒューマン・ミステリー『護られなかった者たちへ』の魅力に迫る!

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『護られなかった者たちへ』(中山七里/宝島社)

 豪華キャスト陣で実写映画化され、大きな話題を呼んでいる小説『護られなかった者たちへ』。少し前に文庫版が発売されたこともあり、ここにきて再び読書家などの間で注目を集めているようだ。

 物語は、仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見されるところから始まる。三雲は公私ともに人格者として知られ、怨恨が理由とは考えにくい。しかし物盗りによる犯行の可能性も低いため、捜査は暗礁に乗り上げる。

 一方、事件発覚の数日前に一人の模範囚が出所していた。どうやらその男は、過去に起きた“ある出来事”の関係者を追っているという。そんな中で第二の被害者が発見され、物語は混沌へと向かっていくのだった――。

 なぜ三雲はこんな無残な殺され方をしたのか、誰が被害者で誰が加害者なのか、本当に“護られるべき者”とは誰なのか…。同作は万般の思いが交錯した先に導き出される切ない真実を描いた一冊である。

 映画では、同事件の担当刑事・苫篠(とましの)誠一郎を俳優の阿部寛が、刑期を終えて出所した男・…

2021/11/1

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「貧困は自分が思っているよりずっと近くに潜んでる」──映画公開中『護られなかった者たちへ』に読書メーターの反響続々!

『護られなかった者たちへ』(中山七里/宝島社)

 これは、けして他人事ではない“私たち”の物語だ。『護られなかった者たちへ』(中山七里/宝島社文庫)は、社会福祉制度に鋭く斬り込む社会派ミステリー。東日本大震災から10年を経た宮城県仙台市で不可解な殺人事件が起きたことから、その裏に隠された悲痛な現実が明かされていく。10月1日からは佐藤健、阿部寛らが出演する同名映画も公開中。映画ではヒューマンドラマがより濃厚に描かれ、観る者の心を強く揺さぶる作品に仕上がっている。

 最初の被害者は、福祉保健事務所課長の三雲忠勝だった。誰もが口をそろえて「善人」と称えるこの人物が、身体を拘束され餓死死体で発見されたのである。飲まず食わずのまま放置するという残忍な手口だが、三雲の周辺を調べても彼を恨む人物など見つからない。さらに、「人格者」として知られる県議会議員・城之内猛留も餓死死体で発見され……。

 捜査線上に浮かび上がるのは、刑期を終えて出所したばかりの利根勝久。彼は事件とどう絡んでいるのか。そして、宮城県警捜査一課の笘篠が見出した、ふたりの被害者の共通点とは。それ…

2021/10/26

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護られなかった者たちへ (宝島社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ponpon

仙台周辺を舞台とした社会派ミステリー。社会福祉事務所の関係者が拘束された餓死体で発見。8年前に生活保護申請却下への腹いせで職員に暴行を加えて放火した人物が捜査線上に浮かぶが…。容疑者の人物描写に違和感はあったのですが、最後の決着はビックリ。そう来るかと感心する他なし。殺害された2人については同情しか無い。強力に抑制しなければ際限なく増加するもの。だからと言って増税は許されないという綺麗事では済まない問題の尻拭いをしているのが彼ら。といった感じでテーマも優れているし、何より物語としても面白い。満足の一冊。

2021/07/25

あきら

とても考えさせられるテーマ。 世の中知らないこと、見えてないことが多すぎる。 色眼鏡で見ていることが多すぎる。 色んな人に読んでもらいたいお話でした。

2021/08/27

のり

うぉ〜。全てが作品名に込められている。あまりにも切なく苦しくなる。生活保護の受理と不受理の境は一体何なんだろう。自己申告の書類での判別。年配の方には記す事も高い壁となるし、不正受給している者もいる現実。限られた人員で役所も現地調査も難しいし、国の予算にも限度がある。それでも、底の底まで追い詰められている者も多数いる。そして本作でも餓死した老女を巡って殺人事件にも発展している。この難問はこの先益々大きくなるだろう。生き抜きって事は本当に難しい。

2022/01/06

海月

Kindle Unlimitedにて運良くあったので読破。 映画広告が沢山あったので気になってまずは原作読みましたが…これは重い。生活保護の内容はノンフィクションな感じで訴えかける内容は凄く重く、日本の見えないフリをされてる問題そのものな気がしました。その中にミステリー要素を加えた作品です。 ただ正直東野圭吾先生を読み浅くってる自分的には途中でもしや…と犯人が予想通りになってしまいました。それはそれで正解が当たると楽しいのですが(笑) 初めの通り重いので映画はDVD待とうと思います。

2021/09/11

速読おやじ

心が震えた。生活保護の予算を削ろうとする行政の水際作戦の一方で、不正受給という問題もある。そんな社会的なテーマを選びながら、最後の最後まで犯人が分からないというミステリーとしてのレベルの高さに脱帽。常に虐げられ、セーフティネットの外にいるのは社会的弱者だ。そうした護られなかった人が世の中にたくさんいることを改めて知らされた。小説を読み進めるにつれ、ひとりの人物に深く感情移入してしまう自分がいた。著者は、読者の感情をこれでもかと揺さぶってくる。極上のミステリーを堪能できた。超オススメ!

2022/06/25

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