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(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法

(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法

(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法

作家
三宅香帆
出版社
笠間書院
発売日
2020-09-23
ISBN
9784305709288
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「(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法」のおすすめレビュー

ドストエフスキーはあらすじをがっつり頭に入れてから読め? ぶっちゃけよく分からん名作小説を面白く読む方法

『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法(角川文庫)』(三宅香帆/KADOKAWA)

「あれいいよね」と言いたくて古典や文学など名作小説を読むのは、本好き界隈の青春時代に避けて通れない道。夏目漱石、太宰治、川端康成、夢野久作にドストエフスキー、ヘミングウェイ…かつて格好つけて精読したはずなのに、どれだけ頑張っても内容をほとんど思い出せない、または積ん読になっている、というのは正直あるあるだろう。

 そんな青春の傷を負ったままの人に刺さりそうな本を見つけた。『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法(角川文庫)』(三宅香帆/KADOKAWA)は、学生時代に『カラマーゾフの兄弟』『金閣寺』『ドグラ・マグラ』などに手を伸ばしたものの、内容がよく分からず敗北感を募らせていた著者による一冊。エッセイのような非常にカジュアルな書きっぷりで、自身が会得した「小説を面白く読む方法」、とりわけ「名作小説をほんとうに面白く読む方法」を紹介している。

 本書は二部構成になっている。一部は「小説を面白く読む…

2024/2/27

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(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法 / 感想・レビュー

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ひこうき雲

良書。タイトルから連想するようなテクニックに走りすぎず、読書する楽しさを教えてくれる。著者が伝えたいことは「あなたの今の人生で大切なテーマと、小説の中のテーマが、ぴたりと一致した時、それはかけがえのない読書体験となる」ってこと?それともこれはメタファー?

2020/11/29

trazom

抜群に面白い一冊だった。小説は「題名から中味が連想できない商品」だと文句を言うだけあって、この本のタイトルは余りにも具体的で笑っちゃう。古今の20の名作小説を取り上げて、読む技術を指南しているが、お道化たような文章ながら内容はとても深くて感動的。例えば「ピーター・パンとウェンディ」の「お母さんは飛べないんでしょ」というジェーンの言葉が、これほど深い悲しみを蔵していたとは、私は全く気付いていなかった。「むやみに接続詞を使わない芥川」とか「書くことを最小限に抑える川端」など、作家の本質を突いたコメントも鋭い。

2020/11/22

徒花

まあまあおもしろかった。「小説の読み方」を教えるハウツー本であり、文学作品の名著の解説本であり、そして著者のそれぞれに対する作品の解説でもあるふしぎな一冊。とにかく本に対する愛が伝わってくるし、ものすごく考えて感じ取りながら本を読んでいるなーというのがわかって背筋が正される思い。あとは芥川龍之介とか太宰治の文章がいかに洗練されているのかというのがよくわかる。ただ、どういう人にすすめるべき本なのかはよくわからない。でも読んでいて楽しい。そんな本。

2021/03/02

岡部敬史/おかべたかし

バルザックの「ゴリオ爺さん」は、モーニングあたりで連載している青年漫画みたいに読もう!とか、若き書評家が大胆にその面白さを喝破、喝破してて痛快。この人、才能あるなー。これからいろいろ読んでみたいと思いました。

2021/01/03

うののささら

何気なく手にとってみたが意外と面白かった。本を楽しく読む見方は目から鱗で文学部の授業ってこんな感じかなと思えた。個人的には本はさらっと読んで気になるとこだけしっかり読んで細かいことはあまり考えないが、研究者の解釈を読むのも楽しそうだな。今の人生のテーマと小説のテーマが重なった時かけがえのない読者体験になる。

2020/11/10

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