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小高へ 父 島尾敏雄への旅

小高へ 父 島尾敏雄への旅

小高へ 父 島尾敏雄への旅

作家
島尾伸三
出版社
河出書房新社
発売日
2008-08-07
ISBN
9784309018768
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小高へ 父 島尾敏雄への旅 / 感想・レビュー

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かりんとー

他の方も書いている通り、文章が優しく子どものようである分、心の傷の深さがまざまざと見える。

2017/09/01

fuchsia

島尾伸三の文章には常に不穏な暴力が潜んでおりそれは彼の本質が虐げられ、怨みにみちた子供のままで成長を止めているからなのだろう。彼にとって妻子は天使の如き存在なのだろうが、それを持ってしても両親によってもたらされた傷、なかんづく妹の死は癒されることが無い。なので、島尾敏雄はやっぱり好きになれません。

2010/09/13

Gaooo

「死の棘」で気になってしょうがなかった子供たち。兄と妹。兄の書く家族はやはり緊張感を伴うものであり、母の強権をうかがわせるものだった。語られる記憶の中に語れない事の凄まじさがにじむ

2019/09/27

猫風船

切々とした語り口で綴られる妹マヤさんの生と死、なんとも胸苦しい思いにかられます。「魚は泳ぐ」の一節に、「私の父が受けた災難はヨブの受難のようなものだったと思うんですね。だから父は(略)どんな試練がきても、それに耐えることで、彼は自分の魂を浄化する方法に換えることができたわけです。でも(略)妹も私も、その精神的な浄化を受けることはできない。牛とか馬とかニワトリとか、豚とかのように、ただ洪水に巻き込まれてもがいているだけなんです。だから、救いはないんです」とありましたが、その悲惨さが痛いくらいに感じられます。

硯浦由咲

この方の文章を読むのは初めてだから他の著作との違いは分からないけど、こういう文章でしか書けなかったのかなぁ、と感じた。妹のマヤさんの死については(トシオとミホについても)、娘さんのしまおまほさんの本でも読んでいたけど、しんどかった。マヤさんをミホさんとの生活から折角助け出したのにまた戻らされてしまい、そしてその生活の中死んでしまったところは、まほさんの本でも暗い影を落としていたから。最後の一文は泣けた。

2013/08/15

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