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救出: 3・11気仙沼 公民館に取り残された446人

救出: 3・11気仙沼 公民館に取り残された446人

救出: 3・11気仙沼 公民館に取り残された446人

作家
猪瀬直樹
出版社
河出書房新社
発売日
2015-01-26
ISBN
9784309023588
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救出: 3・11気仙沼 公民館に取り残された446人 / 感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

人をいたわる気持ち。生活持続のための知性(14頁)。著者は、ここじゃダメだ、という台詞にこだわっているような印象を受ける。気仙沼は開放的な土地柄(54頁)。臨場感があるやり取り、描写が展開される。浸水した公民館の写真(97頁)は見るに堪えない(97頁)。屋上には人の姿が見える。火のついたがれきが公民館周辺を行ったり来たりしていた(124頁)。逃げれたとはいえ、2次災害の危険はあったようだ。逃げれた人達は携帯メールを駆使していたようだ。

2015/04/26

さゆ

感想を、と思ってもキーボードの上で指が止まる。私の感想など、薄っぺらいものに思われてしまうに違いないこの本。園児を含めた446人が満員電車のような狭い空間で、いつ来るとも判らない救助を待って過ごした一晩を「作家」猪瀬直樹によって感情的にも感傷的にもならずに描かれている。250ページを超えるこの本の中で写真はたった1枚。おそらく翌朝の水没している公民館の姿をヘリから撮ったもののみ。それが押さえた筆致と同じに思える。この3月で震災から丸4年。復興予算は5年なので、あと1年で終わるのだそうだ。それでいいのか?

2015/02/25

おかむら

津波で孤立した気仙沼公民館に避難した数百人の人々。その中にいた児童養護施設園長の母からの助けてメール。それをロンドン在住の息子がツイート。それに猪瀬副都知事が気付いてヘリ派遣。極限状況で困難に立ち向かう人々のノンフ。この実話知ってる、と思ったら去年NHKでドラマになってた(原田美枝子で)。ドラマの方がよかったなー。巻末に田原総一郎と猪瀬の対談付き←これが自画自賛とヨイショの嵐でかなり興ざめ。これだから元都知事はよー。

2015/03/13

かえる

3.11からもうすぐ4年。大津波、火の海。道路も寸断され、かなり寒い。園児、小さな子供、病気の人を優先に「おんぶ作戦」で避難する。「おんぶ紐」を利用して一人一人公民館の屋上へ上っていく。お腹に赤ちゃんを抱えた女性もいる。一方、東京では帰宅困難者が溢れ、東京都のホームページはアクセスが集中し、当時副知事であった猪瀬さんがツイッターを活用。そのツイッターに被災地家族のSOSが...。このひとつの真実のツイッターが救出物語を生み出す。感動。そして涙。

2015/03/02

みっちぃ

あの日は、無我夢中だった。何が正解かなんて、考えている暇がない。とにかく、目の前で起きていることを一つ一つ乗り越えることしかできなかった。私は、この本に取り上げられた方達よりは恵まれた環境にいたけれど、不眠不休で動き、気がつくと朝を迎えていた…と記憶している。この本に書いてある公民館に居た人達の中には、知人もいたはず。あえて、「公民館にいたの?」とは震災後聞いていないけど。偶然と必然が相まって、446人の命が助かった。本当によかった。この本を読んでいて、幾度となく涙が流れた。

2015/02/13

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