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成功者K

成功者K

成功者K

作家
羽田圭介
出版社
河出書房新社
発売日
2017-03-09
ISBN
9784309025513
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成功者K / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

芥川賞受賞で一躍脚光を浴びた作家自身をモデルに描く。まずは自らのことを「成功者」と言ってのける韜晦ぶりに驚く。もちろん、本書は基本的にはフィクションだが、同時にそこにはデフォルメされた羽田がいることも確かである。では、どれくらい脚色されているかといえば、私の想像では表紙の写真が確かに羽田圭介のものでありながら修正され、美化されている程度にである。本書はまた、逆の側から見れば、テレビ等に対するメディアの虚妄を描いてもいるのだが、羽田はそうと知りつつ露出を続けるのである。なお、本書は小説としても多分に⇒

2019/12/26

starbro

羽田圭介、3作目です。自意識過剰の私?小説でしたが、3作の中では一番面白く一気読みしました。現実が何割か含まれた私小説なのか、全て著者の妄想なのかは何とも言えませんが、こういう小説を書いていると売れない芥川賞作家になるような気もします。著者は『成功(性交)者K』Tシャツも着てるんでしょうか?この本を読んでモテるべく芥川賞を目指す青少年も増加するのかなぁ?【読メエロ部】

2017/03/24

優希

究極の私小説として成り立ち、実話か実話でないかを曖昧にするさじ加減の巧さに脱帽です。芥川賞を取り、作家として成功を勝ち取った自分をモデルに、その自意識をこのような形ではっきりと表現することはある意味凄いとしか言えません。華麗な道へと歩み始めたKが、いつしか普通の日常を歩むKへと舞い戻っているのは、やはり作家という職業の性とでも言うべきでしょうか。メタフィクションとしてかなりインパクトのある作品だと思います。

2017/03/21

しのぶ

粗筋から拝読。芥川賞を獲られた著者で実際にメディアに露出が多くなった方なので、実体験多く面白く読めるかと思いきや別の意味で興味深く読み終えた。成功と陰りを味わう主人公の行動の描き方が上手い。ただ成功者と性交者をかけているのはわかるが、文章に使われる単語が思いのほか品が無くて驚いた。

2017/08/03

テクパパザンビア

面白かった。芥川賞を取れば成功者になれ女優さんや沢山の美人と性交がすぐ出来ると売れてない若手作家にやる気をもたらす内容でした。

2017/07/01

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