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ユリシーズ航海記: 『ユリシーズ』を読むための本

ユリシーズ航海記: 『ユリシーズ』を読むための本

ユリシーズ航海記: 『ユリシーズ』を読むための本

作家
柳瀬尚紀
出版社
河出書房新社
発売日
2017-06-13
ISBN
9784309025858
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ユリシーズ航海記: 『ユリシーズ』を読むための本 / 感想・レビュー

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ナハチガル

40ページほどで挫折。冒頭の「ジョイス=パリの1922年」はすこぶる面白かったんだけど、『ユリシーズ』の具体的な内容や、個々の文章を取り上げて翻訳について論じた部分は、本編未読の私には早すぎる。いったん保留。「ぼくの地位はお笑いです。ピカソはぼくほど高名ではないかと思いますが、ほんの二、三時間の仕事で二万から三万フランは稼ぐのです。ぼくは一行につき一ペニーにもなりません…」。「ある友人にジョイスはこう語った。『言葉はもう決めている。僕が探しているのは、そのセンテンスの完璧な語順だ』」。

2022/03/23

paluko

巻末、362~371頁に収録されている内容は「故・柳瀬尚紀氏が死の前日の2016年7月29日早朝まで取り組んでいた『ユリシーズ』第十五章の遺された訳稿のうち、多くの理由から訳者が決定稿と確定したと考えられる冒頭部にあたる」。フィネガンズ・ウェイクの全訳は知っていましたがユリシーズの訳が未完に終わっていることは知りませんでした。ジョイス愛の溢れる一冊。ユリシーズ第12章の語り手は誰なのか? という、謎の解明に約1/3の紙数が費やされています。柳瀬さんも1995年の初めまで気づかずにいたというその真相は一体?

2021/08/19

amanon

包括的な『ユリシーズ』解説を期待して手に取ったが、エッセイや、未決定訳、それに先に読んだ『謎を解く』全文が収められているというかなり雑多な内容。なのでジョイス初心者にはとてもおすすめできない。何より気になったのが、著者がいうところの鼎談約(丸谷他訳)への批判…というか、ほぼ全否定的な評価。著者としては、自分の訳が決定的な訳だという自負があったのだろう。それだけに、著者の急逝が惜しまれる。また、期せずして再読することになった『謎を解く』だが、初読の際、読み落としていた箇所が少なからずあったのに気づかされた。

2024/03/03

カケル

第13章以降の断章を読んで柳瀬訳『ユリシーズ』を全編読了した気になる。もう怖いものなんて無いぞ!

2022/09/22

hsamony

146pまで読む。ここからは第12~18挿話に関わるのでその都度参照する。

2022/03/21

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